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キーロガーをホスティングしているサイト526件を確認~APWG調査


 フィッシング詐欺対策活動を展開している団体の米Anti-Phishing Working Group(APWG)は3日、6月のフィッシング詐欺の状況をとりまとめた。

 APWGに6月に寄せられた報告は15,050件で、5月の14,987件から微増している。一方、ターゲットとなったブランドは74件で、5月の107件から大きく減少し、4月(79件)以前のレベルに戻った。分野別では、金融が90.54%と大部分を占め、以下ISPが5.4%、小売り業が2.7%などだった。

 フィッシングサイトをホスティングしている地域別内訳は、米国が35.5%で最多。2位は中国・香港・台湾の11.2%だが、大きく減少しているという。以下は韓国が10.1%、フランスが5.6%、ドイツが3.2%、カナダが2.8%、日本が2.4%、イタリアが1.76%、ルーマニアが1.72%、オランダが1.65%。

 APWGは同日、「PROJECT:Crimeware」というプロジェクトを立ち上げたことを明らかにした。APWGでは、金融犯罪や商業犯罪を目的として開発された悪意のあるコードを、アドウェアやスパイウェア、マルウェアと区別して「クライムウェア」と定義。さらにキーロガーやリダイレクターなどに分類し、その動向を月次レポートで公表していくという。

 6月のレポートでは、パスワードなどを盗むキーロガープログラムと、それをホスティングしているサイトの動向が報告されている。まず、キーロガープログラムの種類は4月に77種、5月に79種だったのが、6月になって154種に倍増している。ホスティングサイトは4月に260件だったが、5月に入って495件に倍増し、さらに6月には526件に増加した。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文、PDF)
  http://antiphishing.org/APWG_Phishing_Activity_Report_Jun_05.pdf

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( 永沢 茂 )
2005/08/04 11:12

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