ネットレイティングスは、2005年7月度のインターネット利用動向情報サービスの調査結果を公表した。映画化、テレビドラマ化で注目を集める「電車男」が、検索キーワードとしても多用されていることなどがわかった。
調査によれば、Yahoo! JAPANやMSNなどの主要ポータルサイトの検索サービス、Googleなどの主要検索サイトを集計対象とした検索キーワードランキングで、検索キーワード「電車男」は5月の79位、6月の17位から、7月は5位に急上昇した。推計入力者数は63万7,000人に達しているという。
電車男関連サイトへのアクセスも増加した。6月4日に公開された映画版「電車男」の公式サイトは7月には49万4,000人のアクセスを記録。7月からフジテレビ系列で始まったテレビドラマ版「電車男」の公式サイトでも60万2,000人がアクセスしており、フジテレビの公式サイト訪問者全体(499万7,000人)のうち、12%がアクセスしたことになる。
ただし、映画とテレビドラマ両方の公式サイトを訪問したユーザーは17万3,000人にとどまった。一方、どちらかのサイトを訪問したユーザーは92万3,000人にのぼり、ネットレイティングスでは「映画とテレビドラマが異なる視聴者層にアピールしている」と分析した。
ネットレイティングスの萩原雅之代表取締役社長兼チーフアナリストは、「2004年の電車男ブームはネットユーザー内に限られた流行だったが、当時も検索キーワードや関連サイトへのアクセスは大きく伸びていた。その後、オンライン上ではいったん沈静化したものの、2005年に入り出版、漫画、映画、ドラマなどへメディア展開したことで、再び検索キーワードの入力者数や関連サイトの訪問者数増加となって現われたようだ。2004年と比較すると関心層のボリュームは拡大しており、その特性も大きく変化していると考えられる」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.netratings.co.jp/New_news/News08262005.htm
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( 鷹木 創 )
2005/08/26 14:25
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