特許庁は3日、インターネットによる特許、商標などの出願受付を開始した。従来よりISDNを利用した特許電子出願のオンライン受付を行なっており、さらにインターネットでも出願も受け付けられるよう準備をしていた。
特許庁によれば、オンラインで受け付けている申請などの件数は年間で約300万件。現在、特許出願のオンライン化率は約97%に及んでいるという。オンライン出願は欧州や米国では遅れており、現状でもそれぞれ30%、1.5%にとどまっているという。
インターネット出願では、従来は午後10時で締め切られていた手続きの受付が、原則として一部の保守時間を除き24時間365日対応する。電子署名も採用された。また、従来は専用の電子決済を用いていたが、インターネットバンキングの利用も開始された。さらに、従来よりも大量のデータを送信できるようになり、上限が従来の20MBから200MBに拡張された。
なお、今回開始されたのは国内の手続きだが、国際出願(PCT)についても2006年中の開始を予定しているという。特許庁では今後、出願システムをインターネットに統一する方針だが、当分の間はISDNでの出願も併存させる予定としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/puresu/puresu_internet_syutugan.htm
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/970321/patent.htm
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・ インターネットで特許出願~特許庁が全国各地で説明会(2005/01/31)
( Gana Hiyoshi )
2005/10/03 16:58
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