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「Sleipnir 2.00」のRC1公開、ページ検索の強化やIDN対応など


タブの下に表示されているのが「アドバンスドページ検索バー」。左ペインには「「ウィンドウ一覧」を表示している
 フェンリルは4日、タブブラウザの次期バージョン「Sleipnir 2.00」のリリース候補第1版(RC1)を公開した。ページ検索機能を強化したのをはじめ、セキュリティの個別設定などの新機能も実装した。Windows XP/2000/Me/98SE/98に対応(Windows XP SP2以上を推奨)しており、同社サイトから無料でダウンロードできる。

 RC1ではまず、ページ検索ダイアログを「アドバンスドページ検索バー」として強化した。デフォルトでは、通常の検索バーからWeb検索を行なった後にページ上部にアドバンスドページ検索バーが自動的に表示され、そこからキーワードのページ内検索やハイライト表示といった操作にスムーズに移行できる。Ctrl+Fでも呼び出せるほか、必要ない場合はEscキーで消すことができる。

 お気に入りに登録したサイトのセキュリティ項目などを個別設定できる機能も搭載した。JavaScriptやJavaの実行、ActiveXのダウンロードや実行、音楽やビデオの再生などを有効にするかどうかをはじめ、表示するブラウザエンジンや文字エンコード、ズーム倍率などを、お気に入り単位あるいはフォルダ単位で指定できる。普段はセキュリティを高く設定する一方で、安全なサイトを集めたフォルダについてはセキュリティを低く設定するといった利用が考えられる。

 さらに、特定のURLにアクセスした際に、自動でブラウザのセキュリティ設定を変更したり、外部ソフトと連携するよう設定できる「URIアクション」機能を実装した。安全でないサイト、あるいは安全だとわかっているサイトに移動する際にセキュリティレベルを気にする必要がなくなるとしている。個別の設定は「URIアクションマネージャ」から行なう。


お気に入りのセキュリティなどの個別設定画面 「URIアクション」の設定画面

 このほか、キーボードショートカットのカスタマイズでは、Ctrl+Tを押してからNを押すといったツーストロークキーに対応。また、Sleipnir 1.66と下位互換にあるスクリプト機能も実装した(一部正常に動作しないものもある)。同じくSleipnir 1.66で好評だったという「ウィンドウ一覧」を実装しており、開いているウィンドウの親子関係を表示できる。国際化ドメイン名(IDN)にも対応した。

 Sleipnir 2.00は6月30日にアルファ版が公開され、フェンリルでは当初、7月末ごろに正式版を公開する予定だとしていた。しかし、7月14日にベータ版が公開された後も、8月2日にbeta2、8月5日にbeta2.1、8月17日にbeta3、8月29日にbeta4、9月14日にbeta5と進化し続けた。今回、ようやく正式版のリリース候補版にたどり着いたことになる。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.fenrir.co.jp/press/20051004.html
  Sleipnir公式サイト
  http://www.fenrir.co.jp/sleipnir2/

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( 永沢 茂 )
2005/10/04 20:34

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