米Microsoftは2日、2006年後半のリリースを予定している「Office 12」(開発コード名)で、PDF形式の出力をサポートすることを明らかにした。Windows版、Mac OS X版ともにPDF形式のファイル出力機能を搭載するという。
Office製品開発部門のSteven Sinofsky副社長によると、Word、PowerPoint、Excel、Access、InfoPath、Publisher、Visioにおいて、「名前を付けて保存」でPDF形式のファイル出力が可能になる。
出力されたPDFファイルは読み取りのみ可能で、ハイパーリンクに対応している。「Adobe Acrobat 5.0」以降など、PDFのバージョン1.4をサポートするPDFビューアで読み込むことができる。また、Publisherでは、CMYKカラーモデルやページ記号の印刷などプリプレス機能もサポートする。なお、「Adobe DRM」やパスワードシステムはサポートしないが、企業でのコンテンツ管理向けにSharePoint製品などでインデックス化できるようにする予定だ。
Sinofsky副社長は、PDFの対応について「ユーザーからの要望に応えた」と説明。サポート部門に対する要望ではOfficeのPDF対応は第2位だという。また、Officeの公式サイト「Office Online」では世界中で毎月12万件以上の「PDF」が検索されているとしている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/features/2005/oct05/10-02OfficePDF.mspx
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( 鷹木 創 )
2005/10/04 21:58
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