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米AppleのジョブズCEO、動画配信など「iTunes 6には4つの特徴がある」


 アップルコンピュータは、米Apple Computerが米国時間12日に開催した動画再生に対応した新型「iPod」や「iTunes 6」などの新製品発表会を録画した映像を報道関係者向けに公開した。


iSightを内蔵した新型iMac G5。リモコン操作できるFront Rowも搭載

米Appleのスティーブ・ジョブズCEO

 発表会では、米Apple Computerのスティーブ・ジョブズCEOが新製品のプレゼンテーションを行なった。ジョブズCEOは「すべての偉大なものがそうであるように、今回の発表会も3部構成で行ないたい」と語り、Webカメラ「iSight」を内蔵した新「iMac G5」、動画再生に対応した新型iPod、新型iPod投入に合わせて新バージョンが公開された「iTunes 6」の順に説明が進められた。

 新型iMac G5についてジョブズCEOは、「20インチモデルでも従来の17インチモデルより薄型化」「iSightを内蔵」した点を説明。iSightに関しては従来の別売モデルより高性能化を図ったという。同氏はまた、iSightではビデオチャットソフト「iChat AV」を利用して最大4名までのビデオチャットが可能なほあ、新型iMac G5からバンドル提供される写真編集ソフト「Photo Booth」により、セピアやX線、スクイーズといったエフェクトなどが利用できる点をアピールした。なお、Photo Boothの単品販売などは現時点で予定していないという。


iSightを搭載したことで、製品単体でビデオチャットの利用が可能になった 同時に4人までビデオチャットに参加できる Photo Boothの撮影時にはiMac G5の画面が白色表示され、フラッシュの役割を果たすという

Front Row Front RowでiTunesの操作などが行なえる アップルのWebサイトにある動画もストリーミング再生が可能

 ジョブズCEOは、「Front RowではアップルのWebサイトで提供されている動画のストリーミング再生が可能だ」とコメント。また、「iTunesに保存した楽曲・動画、iPhotoの写真、DVDビデオの操作も行なえる」とした。Front Rowを操作できるApple Remoteは、iPod Shuffleに似た外観で、操作系統も同等。

 さらに同氏は、「アップルのアップルらしい点」とした上で、Apple RemoteとマイクロソフトのWindows Media Centerで利用するリモコンの比較映像を紹介。本体サイズの小ささとともに「Windows Media Centerでは40数個あるボタンが、Apple Remoteでは6個しかない」というシンプルさを強調した。

 なお、同製品は10月13日より受注が開始され、直販価格は17インチモデルが152,800円、20インチモデルが199,800円。日本国内では来週にも店頭に並ぶ予定だという。


Apple Remote ジョブズCEOはWindows Media Center用リモコンとの大きさやボタン数の違いを強調 iPod Shuffleとの比較

ジョブズCEO「新型iPodは本当に最高のミュージックプレーヤー」

新型iPodを紹介するジョブズCEO
 続いてジョブズCEOは、iPodの累計出荷台数が3,000万台を達成し、米国マーケットシェアが75%を確保したと説明。9月8日に発売した「iPod nano」については、「発売から17日間で100万台以上の出荷を行なっているが、まだ需要に追いついていない」と同製品の好調さを語った。

 一方で、同氏は「では、これまでのiPod。ホワイトiPodはどうなるのか」とコメント。「iPodも非常に支持を得た製品だが、そろそろ交換する時期だ」と語り、今回発表した新型「iPod」を紹介した。

 ジョブズCEOは、従来のiPodがサポートしている「音楽」「オーディオブック」「Podcasiting」「フォト」などの機能を紹介。加えて、今回から新たに対応した動画再生機能に関して「H.264とMPEG-4形式をサポートしており、オプションのケーブルを用意すればテレビに出力も可能だ」と語った。なお、テレビ出力は別売の「Universal Dock(4,500円)」を介して行なわれる。また、Universal Dockに装着したiPodを、Apple Remoteを使って遠隔操作も可能。Apple Remoteは3,400円で単品販売するという。

 液晶ディスプレイはQVGA表示が可能な26万色の2.5インチディスプレイを採用し、従来機種から画面サイズの大型化は図られた。これにより、「最大4カ所のタイムゾーンの表示設定が可能になった」という。エキストラ機能ではこのほか、「カレンダーやゲーム、ストップウォッチ、スクリーンロックも利用できる」とした。

 製品ラインナップは30GBモデル(34,800円)と60GBモデル(46,800円)を用意し、本体色はホワイトとブラックの2種類。本体の厚さについてジョブズCEOは「従来の20GBモデルと比較して、30GBで31%、60GBで12%の薄型化を実現した」と説明した。加えて、「今回はキャリングケースも付属させた」と述べた。なお、製品出荷は日本を含めて来週から開始される。

【お詫びと訂正】
 初出時、液晶ディスプレイの表示色数を26万色としておりましたが、正しくは65,000色です。お詫びして訂正いたします。


新型iPodのビデオメニュー (左から)30GBと60GBモデルの厚さ比較 (左から)iPod shuffle/nano/第3世代との比較

新型iPodに付属するキャリングケース 新型iPod背面 Universal DockにiPod nanoを接続したところ

 新型iPodに関して同氏は「従来のiPodと同価格帯で、動画再生機能がついている」と説明。その上で、「本当に間違いなく、最高のミュージックプレーヤーである」と強調し、「ホリデーシーズンに向けて、これほどまでのラインナップはなかった」と新型iPodに対する自信を見せた。

 また製品紹介の最後には、U2を起用した新型iPodのCMに加えて、新しいシルエットCMの映像が披露された。ジョブCEOによれば、テレビCMは1〜2週間以内に、屋外広告も今後1カ月以内に展開していくという。また、CM内には「Watch your music」というフレーズが挿入される。


U2起用のCM内でも動画が再生できることをアピール こちらは新しいシルエットCM “Watch your music”という新フレーズも

4つの新機能を搭載した「iTunes 6」。動画はiPodに無制限に転送が可能

iTunes Music Store内のビデオコンテンツコーナー

DRMはFairPlay
 iTunesに関しても、iPodと同様に現況について説明があった。ジョブズCEOは「iTunesのダウンロード回数はわかっているだけでも2億回を超え、本当に目を見張るものがある」とコメント。また、米国でのシェアは84%に達しているという。

 ジョブズCEOは「5週間前にiTunes 5を公開したばかりだが、この間に大きな変化があった」と新型iPodの画像を紹介しながら語り、「本日からiTunes 6の提供を開始する」と発表した。

 同氏は「iTunes 6には4つの特徴がある」と述べ、「ギフト機能」「カスタマーレビュー機能」「楽曲のリコメンド機能」「ビデオ機能」を紹介。このうち、ビデオ機能に関して「新型iPodが動画再生に対応しており、当然iTunes 6でもこれに対応させた」と説明。「米国ではU2やマドンナなど2,000以上のビデオが1作品1.99ドルで販売し、楽曲購入と同様にボタン1つでiTunes Music Storeから購入できる」と語った。

 動画コンテンツとしてはまた、映画「Mr.インクレディブル」や「トイ・ストーリー」などを手がけるピクサーアニメーションスタジオから提供を受けた6本の短編映画も販売される。なお、同スタジオはスティーブ・ジョブズ氏が会長兼CEOを務めている。

 そしてジョブズCEOは、「動画再生に対応した新型iPodは、ミュージックビデオ、ビデオポッドキャスト、ピクサーの短編映画に加えて、もう1つのコンテンツがある」と説明。同氏は米国でABCが放送している「Desperate HousewivesとLostという全米1位と2位のドラマを提供する」と発表。さらにディズニーチャンネルで放送されている番組を合わせて5番組を用意したといい、「新しいエピソードは放送翌日から購入が可能になる」とした。

 動画コンテンツのDRMには、「FairPlay」を採用。iTunes Music Storeで購入した楽曲と同様に5台のコンピュータで共有が可能で、iPodへは無制限で転送できる。ただし、CD-RやDVD-Rへの書き込みには対応しない。また、動画の具体的な容量は明らかにされなかったが、ジョブズCEOは「ミュージックビデオなどは楽曲6曲分、テレビ番組はアルバム5枚分程度の容量になる」と説明した。

 なお、日本国内で展開するiTunes Music Storeでも、テレビ番組を除いて同日より動画コンテンツの販売を開始。価格はすべて300円で、プレビューの再生は無料。動画のファイル形式はH.264で、画面サイズは320×240ピクセル。なお、提供タイトル数は米国と異なっているという。

 ビデオ機能の説明の最後にジョブズCEOは「ABC、ディスニーチャンネルを保有している企業はディズニーであり、私とディズニーとの関係は20年以上に及ぶ」と述べた上で、ディズニーCEOのロバート・アイガー氏を紹介した。アイガーCEOは「今回アップルに参加できるチャンスを嬉しく思っている」とコメント。今回の提携に関しては「偉大なコンテンツと偉大なテクノロジーが融合し、これまでになかったチャンスを得ることができる」と語った。


ピクサー制作の短編映画も配信される 米国ではテレビ番組も配信(写真はDesperate Housewives) ディズニーのアイガーCEO

ギフトやレビュー、レコメンド機能も新たに搭載

 また、「もっとも要望の多かった(ジョブズCEO)」というギフト機能は楽曲やアルバム、プレイリストを友人などにプレゼントできるもの。ユーザーは送信したいユーザーのメールアドレスなどをiTunes内に表示されるフォームに入力することで、楽曲ダウンロードが必要なコードを友人に送信できる。なお、楽曲は同一のiTunes Music Storeを利用するユーザーにのみプレゼントが可能で、購入費用はプレゼント元のユーザーが負担する。

 カスタマーレビュー機能は楽曲に対してレビューできるというもの。ある楽曲のレビューから、各ユーザーのレビュー一覧も可能になっている。また、購入楽曲履歴に基づいて楽曲をリコメンドする「Just For You」機能はベータ版として提供される。同機能では、すでに所有する楽曲や気に入らない楽曲の指示も可能で、ジョブズCEOは「ユーザーからのフィードバックをいただいて、より精度を上げていきたい」とした。


ギフト機能はプレイリストの送信なども可能 リコメンド機能 レビュー機能は楽曲購入ページにリンクを用意

 最後にジョブズCEOは今回発表した新製品を振り返り、「ホットプロダクトがホリデーシーズンに登場する」とコメント。さらに「もっと大きな出来事は、11日(米国時間)からたった1日で音楽に加えて、短編映画やテレビ番組といった動画コンテンツまで楽しめるようになったことだ」と述べた。

 その上で同氏は、「この場を借りて1年半にわたってプロジェクトにあたってくれた人々に拍手をもって感謝したい」と述べた。また、イベント終了後にはアンコールとして、トランペッターのウィントン・マルサリス氏によるライブも行なわれた。

 このほか、発表会映像の上映後には米Apple 前刀禎明(さきとう よしあき)マーケティング担当バイスプレジデントが登壇した。前刀氏は、今回の発表を踏まえて「今まさにMacを買う理由がまた1つ増えた」と発言。iPodについては「日本国内のポータブルミュージックプレーヤー市場における地位を一気に加速して、市場全体をリードしていきたい」と抱負を語った。


トランペッターのウィントン・マルサリス氏 Appleの前刀氏

関連情報

URL
  アップルコンピュータ
  http://www.apple.com/jp/
  関連記事:アップル、リモコンとカメラを内蔵したiMac G5[PC Watch]
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1013/apple.htm
  関連記事:アップル、ビデオチャット「iChat AV」と小型ビデオカメラ「iSight」[Broadband Watch]
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/1866.html

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( 村松健至 )
2005/10/13 19:21

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