米Microsoftは現地時間の17日、次期Windowsである「Windows Vista」のCommunity Technology Preview(CTP)版を公開した。9月に公開されたCTP版に続く、10月公開のCTP版では「Internet Explorer(IE)7.0」の一部新機能を実装している。なお、Microsoftでは、新機能の多くはまだ開発段階であり、正式版では大幅に変更される可能性があるとしている。
最新の評価版であるCTP版の強化点は、デスクトップ管理やコラボレーション機能。デスクトップ管理では、OSに診断機能を組み込み、メモリやディスクの問題を検知するほか、ネットワーク接続関連の機能を集中管理する「Network Center」を搭載した。コラボレーション機能としては、同一ネットワークのユーザー間でコンテンツを共有する機能を追加。フォルダやファイルなど共有するコンテンツへのハイパーリンクを含んだメールを自動生成し、他のユーザーに知らせることもできるという。このほか、電源管理設定などの多数のノートPC用オプションをまとめた「Mobility Center」なども搭載している。
IE 7.0では、フィッシング詐欺被害を防ぐ「Phishing Filter」やActiveX起動時の同意を確認する「ActiveX Opt-in」などのセキュリティ機能を搭載した。タブブラウジング関連では、複数のタブを開いた後でひとつのウィンドウにサムネイル表示する「Quick Tabs」、複数のタブをセットとして保存したり、ワンクリックでそれらのタブを開いたりできる「Tab Groups」を実装。また、「お気に入り」や「履歴」にアクセスしやすくなるという新しいデザインの「Favorite Center」やズーム機能、複数ページを印刷できる機能などを追加した。
関連情報
■URL
Windows VistaのCTP版(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/newsroom/winxp/WinVistaCTPFS.mspx
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・ Microsoft、Windows VistaとIE 7の開発者向けベータ版公開(2005/07/28)
( 鷹木 創 )
2005/10/19 14:17
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