朝日新聞社は19日、同社が運営するニュースサイト「asahi.com」の広告サイト「キャンパス・アサヒコム」が不正アクセスを受け、トップページを改竄されたことを明らかにした。同サイトを閲覧したユーザーがウイルスに感染したほか、サーバー内に保存されていた最大462名分の個人情報が流出した可能性があるという。
朝日新聞社によれば、18日15時過ぎに都内のユーザーからの指摘でキャンパス・アサヒコムの改竄が発覚。同社が調査したところ、サイトに中国語サイトへのリンクが書き込まれていたことがわかり、同日夕方にサイトを閉鎖した。サイト復旧の時期は未定だ。なお、asahi.comへの攻撃は確認されていない。
この改竄により、同サイトを閲覧すると中国語サイトに自動接続され、ウイルスをダウンロードするプログラムが実行された。17日頃から18日17時30分頃までにアクセスしたPCはウイルスに感染した疑いがあるという。ウイルスの詳細は明らかにされていないが、PC内のメールアドレスなどが引き出された可能性があるとしている。
また、サーバー内に保存されていた個人情報最大462名分が流出した疑いもあるという。サーバーには、過去に資料請求したユーザーの個人情報が保存されており、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが含まれる。キャンパス・アサヒコムに資料請求した160名のほか、asahi.comに掲載される広告サイト「資格・講座ガイド」および「マンションナビ」に資料請求したユーザーの個人情報もサーバーに保存されていた。462名に対しては、20日にメールもしくは速達郵便でお詫びの文書を発送するという。
朝日新聞社では、警視庁築地署に連絡するとともに社内外の対策チームで原因を調査している。5月に不正アクセスを受けてサイトを改竄された「価格.com」でも、サイトを閲覧したユーザーがウイルスに感染したり、同社のサーバー内のメールアドレスが流出するなどの被害が発生したが、朝日新聞社では「価格.comにおける不正アクセスと同様のケースかは不明」としている。
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http://www.campusasahi.com/
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( 増田 覚 )
2005/10/20 12:54
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