ICANNと米VeriSignは24日、両者の間で争っていた訴訟の和解に合意したと発表した。ICANNは、VeriSignと結んでいるトップレベルドメイン「.com」のレジストリ契約を、2012年まで延長する。
VeriSignでは2003年9月、未登録の「.com」「.net」ドメインへのリクエストに対して、「Site Finder」と呼ばれるナビゲーションサイトへの誘導を行なったが、ユーザーの反発やICANNからの停止勧告を受けてサービスを停止した。VeriSignは2004年2月、ICANNが同社のビジネスに対して不当な規制を加えたとして提訴。一方、ICANNは2004年4月に連邦地裁に対してこの訴訟を棄却するよう請求した。
今回、ICANNとVeriSignの間で結ばれた和解協定では、既存の訴訟についての調停のほか、新たな「.com」ドメインのレジストリ契約についても合意。新サービスを導入する際の審査プロセスや、双方の意見が異なった場合の調停方法などを定めた。これにより、ICANNとVeriSignは「.com」ドメインのレジストリ契約を2012年まで延長することに合意した。
関連情報
■URL
ニュースリリース(VeriSign、英文)
http://www.verisign.com/press_releases/pr/page_036088.html
ニュースリリース(ICANN、英文)
http://www.icann.org/announcements/announcement-24oct05.htm
■関連記事
・ 米VeriSign、同社に不当な規制を加えたとしてICANNを提訴(2004/02/27)
・ ICANN、VeriSignの“Site Finder訴訟”を棄却するよう米連邦地裁に請求(2004/04/09)
( 三柳英樹 )
2005/10/25 14:18
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