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gooにATOKの技術を提供、検索キーワード候補を先読み表示


「goo サジェストβ with ATOK」の画面
 NTTレゾナントとジャストシステムは27日、「goo」の検索サービスにATOKの機能を利用した「goo サジェストβ with ATOK」を提供すると発表した。ATOKの持つ推測変換の機能や辞書を利用し、入力された文字列から利用者に適切なキーワードの候補を表示する。

 goo サジェストβ with ATOKは、ユーザーがWeb検索の検索キーワードを入力する際に、ひらがな入力の段階で先読みしてキーワード候補を表示する機能を提供するもの。NTTレゾナントとジャストシステムの提携により、ジャストシステムの日本語入力システム「ATOK」が持つ辞書をキーワード候補として活用する。サイトでは、通常のキーボードからの日本語入力のほか、マウスから文字が入力できる「ヴィジュアルキーボード」が用意される。

 ジャストシステムが提供する辞書は、「スーパー人名辞書」「ランドマーク辞書」「四字熟語辞書」の3種類。人名辞書の場合には、「はせがわ」と入力した時点で「長谷川理恵:モデル」といった候補が表示され、選択すると顔写真とともにプロフィールが表示される。これにより、ユーザーが正確な名前や表記を覚えていないキーワードに対しても検索が可能になるとしている。

 提供する辞書については、gooの検索キーワード上位1,000語のうち約1割が人名であることと、「goo地域」などNTTレゾナントが地域情報分野の取り組みを進めていることに加えて、ジャストシステムがキャンペーンなどで提供している辞書のうち最もダウンロードが多かったものが四字熟語辞書であったことから、今回の3つの辞書を選択したという。今後、辞書については順次拡大するとしている。

 また、gooで検索されたランキング上位のキーワードを「goo 流行語辞書 for ATOK」として無償でダウンロード提供するほか、今後発売するATOKについてもgooの検索キーワードのデータを反映していく。これにより、「ATOKが賢くなるとgooが賢くなり、gooがたくさん利用されるとATOKが賢くなる」という関係を築いていきたいとしている。

 goo サジェストβ with ATOKは、現在はWindows版のInternet Explorer 6.0 SP2のみの対応となっているが、今後対応ブラウザについては拡大していく方針。NTTレゾナント ポータル事業本部の大町雄一副本部長は、「まずはユーザーに気に入ってもらうことが第一。gooは日本語に優しいと理解していただき、利用者増につなげていきたい」と述べ、今後はユーザーの評価などをもとに、さらに日本語分野での連携を強化していきたいと語った。


NTTレゾナントとジャストシステムの提携内容 NTTレゾナント ポータル事業本部副本部長の大町雄一氏(左)と、ジャストシステム 経営企画室長の鍋田毅氏(右)

関連情報

URL
  goo サジェストβ with ATOK
  http://suggest.search.goo.ne.jp/
  ニュースリリース
  http://help.goo.ne.jp/info/n_release/n_051027.html

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( 三柳英樹 )
2005/10/27 18:25

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