Open Content Alliance(OCA)が大学図書館や国立図書館などの蔵書をインターネット上で公開するための作業を進めているが、その一員であるInternet Archiveが、将来インターネット図書館がどのような形になるのかを示すためのデモンストレーションサイト「Open Library」を開設した。
Open Libraryには現在、パブリックドメインとなっていて自由に使用できる数冊の書籍の全ページが掲載されている。書籍をクリックすると、書籍を開いた状態の画像が表示され、マウスをクリックしていくことによってページを1ページずつめくっていくことができる。Open Libraryの説明によると、これは書籍をインターネット上で見るための1つの方法だとしている。
パブリックドメインとなっている書籍に関しては、自由にダウンロードしたり無料で印刷できる。また、Internet Archiveが試みているように、サードパーティが印刷して製本・発送するなどの行為をビジネスとすることも可能だ。
OCAには米Yahoo!、米HP Labs、米Adobe SystemsなどのIT企業に加え、ハーバード大学図書館、コロンビア大学、ジョンズホプキンズ大学、英ナショナルアーカイブ、英ナチュラルヒストリーミュージアム、米スミソニアン協会などの膨大な蔵書を持つ図書館が参加。最近では米MicrosoftのMSN Searchが加わったことが記憶に新しい。
関連情報
■URL
Open Library(英文)
http://www.openlibrary.org/
■関連記事
・ 米Yahoo!など、紙書籍のネット検索プロジェクトに参加(2005/10/03)
・ Microsoftも書籍検索に参入、「MSN Book Search」を2006年にも開始(2005/10/26)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/10/28 13:17
- ページの先頭へ-
|