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Yahoo! JAPANおよびGoogleにおける検索の主要指数の変化
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ネットレイティングスは29日、2005年10月度のインターネット利用動向情報サービスの調査結果を発表した。これによると、Yahoo! JAPANが10月3日にWeb検索サービス「Yahoo!検索」をリニューアルし、ロボット検索の結果を優先で表示する使用に変更したことにより、10月におけるWeb検索のページビューが前月比で13%増えたという。
従来のYahoo!検索では、Yahoo! JAPANの担当者が登録したサイトの中からキーワードに合致するものを表示する「カテゴリ検索」の結果が優先され、ロボットがWebを巡回して収集したサイトの中から検索を行なう「ロボット検索(Web検索)」の結果がその後に表示される仕様だった。
調査によると、10月におけるYahoo! JAPANのカテゴリ検索利用者は1,350万6,000人で前月比20%減だったが、Web検索利用者は2,562万9,000人で前月比2%の伸びを示した。なお、Google全体の検索利用者は前月比3%増となる1,252万5,000人だった。
ページビュー数については、カテゴリ検索が2億265万9,000で前月比19%減、Web検索は20億2万9,000で前月比13%増加している。Yahoo!検索全体としては、カテゴリ検索件数の低下をWeb検索が補った結果、22億268万8000に達し、前月比で9%の伸びを示した。
Yahoo!とGoogleのWeb検索のページビュー数だけを比較すると、Yahoo!は前月比13%増となる20億2万9,000で、前月から2億3,055万2,000増えている。一方Googleは前月比3%増となる12億1,905万1,000で、前月から3,665万1,000の伸びに止まっている。
また、ネットレイティングスが毎月発表している検索キーワードランキングでは、「楽天 + ショッピング」や「jr + 時刻表」など、2つのキーワードを組み合わせた検索が9月に比べて急増。ネットレイティングスでは、Yahoo!検索のリニューアルにより新たに追加された、使用したキーワードと関連性の高いキーワードの候補を表示する「関連検索ワード」による影響があると見ている。
同社代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「すでにロボット検索がデフォルトとなっている日本以外のYahoo!では、カテゴリ検索の利用率は非常に低くなっている。しかし、日本ではリニューアル後もカテゴリ検索表示を残したことで、カテゴリ検索のページビューを2割減程度に抑えている。一方、より多くのページが利用されるロボット検索に移行したことで、Yahoo!検索全体としては広告収入増につながる総ページビュー数の増加にも成功したといえる」と分析している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://csp.netratings.co.jp/nnr/PDF/Newsrelease11292005_J.pdf
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( 増田 覚 )
2005/11/29 15:24
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