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米Amazon.comが音声認識による検索技術の特許取得


 米Amazon.comの完全子会社で検索技術を開発している米A9.comは6日、米特許商標庁から新たに特許を認められた。この特許は特許番号「6,973,429」で「Grammar generation for voice-based searches」(音声による検索のための文法生成)と題するもので、音声認識技術を使って検索を行なうための方法に言及している。

 音声認識では、実際に発話された音声と音声認識エンジンの中にある対応するデータのことを「文法」と呼び、それらを効率よく対応させることが認識率向上のカギだ。文法の量が増えれば増えるほど認識率は良くなるが、認識に使用する計算能力とデータベースの量が爆発的に増えるため、システムへの負荷も高くなる。このトレードオフを解消するのは容易ではない。

 A9.comが取得した特許は興味深いことに文章の認識ではなく、音声認識技術による商品検索に関するものだったこと。「本のタイトル、映画のタイトル、CDのタイトル、ビデオゲーム」などの商品アイテムを検索する際に、いかに文法量を増やさずに検索するかという問題を解決するための発明だという。

 この特許が出願されたのは2000年12月4日のことで、もうすでに出願から5年が経過しており、現時点でもAmazon.comがどのような研究開発を行なっているのかは定かではない。ただ、特許中に発明の背景として「携帯電話の増加」やVoiceXMLを使用した音声認識によるユーザーインターフェイスなどについても触れられていることから、携帯電話による音声認識を使ってAmazon.comの商品検索から購入までを行なえるようなインターフェイスを開発しようとしていた可能性はあるだろう。


関連情報

URL
  米特許商標庁に提出された特許文書(英文)
  http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO2&Sect2=HITOFF&p=1&u=/netahtml/search-bool.html&r=1&f=G&l=50&co1=AND&d=ptxt&s1='A9.com'.ASNM.&OS=AN/"A9.com"&RS=AN/"A9.com"

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/12/07 12:06

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