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原発の耐震資料がWinny上に流出、関西電力社員の個人PCがウイルス感染


 関西電力は9日、同社の原子力発電所に関する技術資料などがWinny上に流出したと発表した。8日に原子力安全・保安院からの報告を受けて判明した。業務情報を保存していた関西電力社員の個人PCがウイルスに感染したためだという。

 流出した資料は、原子力発電所の耐震関係の技術資料などのファイル1,300件。1998年3月から2004年11月ごろのデータで、核物質防護に関わる情報は含まれていないものの、名前、住所、電話番号、メールアドレスなど100人分の個人情報を含んだ関係者名簿なども流出した。また、詳細は不明だが、社員本人の趣味や家族に関する個人的なデータも流出している。

 情報が流出した時期は特定できていない。関西電力では2002年3月から全社員を対象とした研修などを実施し、業務情報の持ち出し禁止などを通知していた。また、2005年6月以降頻発している発電所関連の情報流出事件を受けて、注意喚起も行なっていたという。

 関西電力では今回の事件を受けて、「個人所有のPC内に業務情報があればすべて削除させ、会社に自己申告させる」「業務上、社外でPCの使用が必要な社員には、セキュリティ対策を施したPCを貸与する」などの対策を徹底する方針だ。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.kepco.co.jp/pressre/2005/1209-1j.html
  原子力安全・保安院
  http://www.nisa.meti.go.jp/

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( 鷹木 創 )
2005/12/12 15:16

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