兵庫県養父市は16日、同市が運営するケーブルテレビ局「養父市ケーブルテレビジョン」の加入者延べ7,375人分の個人情報が、P2Pソフト「Winny」のネットワーク上に流出したことを明らかにした。養父市ケーブルテレビジョンのISP業務を委託されていた近畿コンピュータサービスの男性社員が個人所有するPCが、Winny経由のウイルスに感染したためだという。
流出した情報は2001年1月25日に作成されたもので、加入者の氏名、住所、口座番号、メールアドレスなどが含まれていた。近畿コンピュータサービスの男性社員は2005年3月ごろ、個人所有のPCにWinnyをダウンロードした際にウイルスに感染。保存していた個人情報がWinnyネットワークに流出したという。
養父市によれば、情報が作成された2001年時点では個人情報を保護するルールはほとんどなかった。同市では2004年9月に近畿コンピュータサービスと個人情報保護に関する覚え書きを取り交わし、個人情報は6カ月以上保持しないなどのルール作りを決めたという。
なお、今回の情報流出は、内閣官房情報セキュリティセンター(NISC:National Information Security Center)が、2005年12月15日に近畿コンピュータサービスに指摘。同社を経由して12月20日に事態を確認した養父市では年末年始期間に調査し、1月16日の発表になったという。養父市では今回の事態を受けて、1月13日付で情報管理対策本部を設立。市長を本部長に据え、ケーブルテレビジョン以外の情報についても流出があったかどうかの確認を急いでいる。
関連情報
■URL
兵庫県養父市
http://www.city.yabu.hyogo.jp/
養父市ケーブルテレビジョン
http://www.yabu-catv.or.jp/
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( 鷹木 創 )
2006/01/16 18:19
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