三井住友海上火災保険は17日、同社の顧客情報など590人分がWinnyで流出していたことが判明したと発表した。業務委託先社員のPCがウイルスに感染したのが原因。
流出した顧客情報は、住宅ローン保証保険などの保険金関連情報が411人、積立保険の契約情報が59人、自動車保険の契約情報が39人。それぞれ契約者名のほか、一部には住所や電話番号、契約内容、与信情報なども含まれていた。このほか、代理店スタッフ81人の個人情報もあった。
三井住友海上がシステム開発を委託している中央コンピュータシステムの再委託先であるエム・シー・エスの社員が個人所有するPCが、2005年11月中旬にウイルスに感染。PC内のデータがWinnyネットワーク上に流出していたという。流出した個人情報は、エム・シー・エスに業務委託していた2001年1月から2003年10月にかけてシステム開発のテストのために三井住友海上から同社に提供していたデータだった。
三井住友海上はこの事態を受け、すべてのシステム開発委託先における対策を実施する。同社から提供するデータの個人用PCでの利用禁止を1月末までに徹底するとともに、データの保管状況を点検する。さらに委託先へ提供するデータにおいては、個人を特定できないようマスク化するとしている。
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ニュースリリース
http://www.ms-ins.com/news/h18/telop_0117_1.html
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( 永沢 茂 )
2006/01/18 15:53
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