福島県鹿島町のそうま農業協同組合(そうま農協)は21日、P2Pファイル交換ソフト「Winny」を通じて広まっているウイルスに職員のPCが感染し、共済事故査定センターに記録されている603名分の個人情報がインターネット上に流出した可能性があることを明らかにした。
そうま農協によれば、共済自己査定センター勤務の職員は、個人所有のPCを業務用として使用していたという。職員はPCにファイル交換ソフトWinnyをインストールして使っていたところ、Winnyをターゲットにしたウイルスに感染。603名分の個人情報ファイルがファイル共有ネットワーク上に公開された疑い。そうま農協では警察に被害届を提出しており、現在警察が調査を進めている。
流出した可能性がある個人情報は同センターが交通事故などの処理で扱ったもので、住所、氏名、生年月日が含まれていた。「2ちゃんねる」への投稿を見た共済会員によって事態が判明したが、そうま農協では「個人情報が流出したかどうかは確認できていない」としている。個人情報が流出した可能性のある603名に対しては、文書で現状を報告した。職員に対しては、個人情報を外部に持ち出したことを含めて処分するという。
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■URL
そうま農業協同組合
http://www.ja-soma.or.jp/
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( 増田 覚 )
2005/05/23 13:45
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