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ライブドアが東証に回答、粉飾疑惑は「資料不十分で公表できる段階にない」


 ライブドアとライブドアマーケティングは20日、東京証券取引所(東証)からの要望を受けて、社内調査に関する経過報告を発表した。

 東証からライブドアに対しては、1)ライブドアマーケティングによるマネーライフ社買収と2004年11月8日公表の株式分割の関係、2)ライブドアマーケティングの2004年12月期第3四半期決算の内容、3)ライブドアによるロイヤル信販およびキューズ・ネットの買収と2004年5月10日公表の株式分割の関係、4)ライブドアの2004年9月期決算内容――の4点について、適切な開示を求める要請が書面であったという。

 ライブドアとライブドマーケティングでは、1)のマネーライフ社買収と株式分割の関係については、1月19日に公表した「社内調査に関するお知らせ」で調査結果を報告していると説明。また、2)と4)の粉飾決算の疑いについては、関連資料不十分のため公表できる段階にはないとして、説明は行なわれていない。

 3)については、ロイヤル信販およびキューズ・ネットの買収はそれぞれライブドアグループの収益性を高めることが可能になると考え、株式交換契約書を締結したと説明したが、資料が押収されているため、ファンドの詳細なスキームについては正確な情報を確認できていないとしている。

 また株式分割については、株式の公開単位を引き下げることで個人投資家を増加させ、株主がポータルサイト「livedoor」のユーザーとなることでユーザー数を増加させる「インベスタマー戦略」を経営目標の一環としていたためと説明した。

 ライブドアとライブドアマーケティングでは、今後も事態究明のために社内調査を継続し、新たな調査結果や事実が判明次第公表するとしており、関係当局の捜査についても全面的に協力するとしている。


関連情報

URL
  社内調査に関する経過報告(ライブドア、PDF)
  http://finance.livedoor.com/img/ir/4753/news/060120.pdf

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ライブドアがマネーライフ社買収の社内調査結果、粉飾決算疑惑には触れず(2006/01/19)


( 三柳英樹 )
2006/01/23 13:15

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