ノルウェーのOpera Softwareは6日、同社が近々公開するブラウザのプレビュー版にBitTorrentプロトコル関連技術を搭載すると正式に発表した。BitTorrentは大規模なファイルをダウンロードするためのオープンソースP2P技術で、ファイルをダウンロードする際のサーバーへの負担を大幅に減らすと同時に、ダウンロードを高速に行なうことができる。
発表の中でOperaは、BitTorrentプロトコルの商用利用向け開発を行なっている米BitTorrentとの提携関係を結んだことを明らかにした。OperaがBitTorrentの商標を使用すること、OperaブラウザのユーザーインターフェイスからBitTorrentサーチエンジンにアクセスできるようにすることに関して合意に達したという。
これにより、Operaブラウザの検索フォームからBitTorrentプロトコルを利用する「torrent」ファイルを検索し、そのファイルをOperaブラウザに搭載される「トランスファーマネージャー」によってBitTorrentプロトコルを利用してダウンロードできるようになる。BitTorrentを利用するための別のソフトは不要になる。この新機能を搭載した「Opera 9 Technical Preview 2」は「近々」公開される予定だ。
OperaがBitTorrentプロトコルと関係を持つのはこれが初めてではない。Operaは2005年7月7日に「Opera 8.02 Technical Preview」を発表し、このバージョンでBitTorrentプロトコルを初めて搭載していた。この時にユーザーから高い評価を得たことや、Opera社内でその後のテストを行なった結果から、Opera 9でもBitTorrentを搭載することを決定したという。
Opera 9 Technical Preview 2はOperaにどのような機能が搭載されるのかを実証するために公開されるテストバージョンのため通常の用途には適さないが、正式版のOpera 9が公開される暁にもBitTorrentプロトコルが搭載されることが確定したことになる。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.opera.com/pressreleases/en/2006/02/06/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/02/07 11:53
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