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Opera、P2Pファイル技術採用の見解表明「BitTorrentはFTPと同じ」


 ノルウェーのOpera Softwareが7日、OperaでP2Pファイル共有技術「BitTorrent」の機能を実装した「Opera8.02テクノロジープレビュー版」を公開したが、時に違法なファイルダウンロードにも使用されるBitTorrentを著名なブラウザが採用したことで複雑な感情を抱いたOperaファンも少なくないようだ。Operaがこの件に関して見解を表明した。

 Operaの広報はまず「Operaはファイル交換ネットワークを実装したわけではない」と言明した。Operaの立場はBitTorrentがFTPやHTTPと同じダウンロードを行なうためのプロトコルの1つに過ぎないというものだ。Operaは、「BitTorrentはこれらプロトコルの論理的な延長線上にあると見ることができる」とコメントした。なお、OperaではBitTorrentを使ってファイルをダウンロードするときに必要なメタ情報を記述した「.torrent」ファイルを発見する方法を特別に備えておらず、自社のWebサイトにOpera8をダウンロードするためのtorrentファイルを掲載しているだけだ。

 BitTorrentは開発当初から匿名でファイル交換を行なうことを前提にしておらず、ダウンロードした人物のIPアドレスなどはすべて裸で公開されているため、違法な著作物をダウンロードしたとしても、犯人を特定するのは比較的容易だとされている。さらに、BitTorrentの開発者自身もBitTorrentを違法なファイルダウンロードために使用することに強く反対し、そのような利用方法に抗議してきたという経緯がある。

 ファイルを細かく分割して同じファイルをダウンロードしている他のユーザーと協力しながらサーバーへの負荷を分散するというこのアイディアと実装に多くの人が共鳴し、実際大規模なソフトウェア商用ソフトウェアのダウンロード、LinuxなどOSディストリビューションのダウンロードなどにBitTorrentが広く使われるようになっている。

 このようにBitTorrentは匿名でファイルをダウンロードできないにもかかわらず、依然として違法なファイルダウンロードは後を絶たず、そうした用途のために開発されているBitTorrentクライアントも数多く見受けられる。Operaは、BitTorrentのテクノロジープレビュー版リリースと共にこうした利用方法に対する見解を表明。「OperaはBitTorrent、FTP、HTTPなどどのような方法であろうと、技術の違法使用には強く反対する。BitTorrentの良い、合法的な利用方法の例は数多くある。付け加えて言えば、OperaはBitTorrentプロトコルによって自らの製品を配布する計画を有している」とコメントしている。

 これに加えてOperaは、BitTorrentに関する説明するページの中で、torrentファイルを使ってダウンロードする際にスパイウェアやウイルスなどが含まれている可能性があることも付記。非合法的、あるいは著作権侵害を行なう可能性のあるファイルを決してダウンロードしないよう再三警告している。その中で「Operaは入手可能な最も安全なブラウザーの1つと認識されているが、このテクノロジープレビュー版は通常のBitTorrentクライアント以上の防護策を提供するものではない」との警告文を掲載している。


関連情報

URL
  BitTorrentに関する説明ページ(Opera、英文)
  http://www.opera.com/bittorrent/

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/07/08 15:10

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