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実証実験イメージ
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東京電力は7日、総務省関東総合通信局よりオフィスでの利用を想定した高速電力線搬送通信(高速PLC)実証実験設備の設備許可を取得した。これを受けて同社では、本店本館ビルにおいて2月7日から3月31日まで実証実験を実施する。
高速PLCは、2~30MHzの高周波帯域を用い、コンセントを使用して最大200Mbps級のインターネット通信が可能な技術。東京電力ではこれまで、社宅などで住宅での利用を想定した実証実験を実施していた。
今回の実証実験では、同社本店本館ビルの執務フロアや会議室などオフィルビルにおける配線形態や使用形態を想定した漏洩電界低減技術の検証、およびモデムを複数設置した場合の漏洩電界特性や隣接フロアへ及ぼす影響などの評価が実施される。また、実験に使用するPLCモデムは、AC/DCアダプタ一体型、スイッチングハブ一体型、単機能型の3種類。いずれもオフィス向け用途の新型PLCモデムとなる。
同社では今後も使用形態を考慮した漏洩電界低減技術の効果確認を行ない、高速PLCの実用化および事業化を視野に入れた検討を進めていくとしている。
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今回試用されるオフィス向け新型PLCモデム。(左から)AC/DCアダプタ一体型、スイッチングハブ一体型、単機能型
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/06020702-j.html
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( 村松健至 )
2006/02/07 17:58
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