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出版・音楽・映像業界の電子タグ利用実験を日本レコード協会などが実施


東京都港区の「TSUTAYA新橋店」での実験の模様が公開された
 日本レコード協会(RIAJ)と日本出版インフラセンターは21日、経済産業省の支援による電子タグ実証実験の説明会を開催した。DVDや書籍に電子タグを添付し、店舗が在庫管理などに利用するほか、顧客が店頭で商品の関連情報などを見ることができるサービスの実験を行なっている。説明会では、21日まで店頭実験が行なわれている「TSUTAYA新橋店」での実験の模様が公開された。

 今回の実験は、出版・音楽・映像ソフト業界を対象としたもので、書籍とCD/DVDの両方を扱う複合型店舗をターゲットとして、実際の店舗での電子タグの活用モデルを検討。電子タグによりバーコードよりも短時間で読み取れるPOSレジのほか、ユーザーが商品を機械にかざすことで商品情報を閲覧できるKIOSK端末、携帯電話との連携や予約・購入特典への利用などの実用性を検証する。

 今回の実験に用いられているKIOSK端末では、バーコードと電子タグの両方を読み取れる装置を搭載。バーコードと電子タグが併用される期間を想定して、双方の使い勝手の違いなどを比較検証する。利用者が端末に商品をかざすことで商品情報が画面に表示され、書籍から関連CD/DVDの情報も検索できるといった複合的な情報提供を行なう。著者名/アーティスト名などの基本的な商品情報のほか、コミック本の中身を確認できる「試読」機能や、店員のおすすめを表示する「手書きポップ」表示なども提供する。

 携帯電話と電子タグを連携した付加情報提供サービスでは、携帯電話と連動するUHF帯のRFID読み取り機を利用。タグ情報をもとに携帯電話でインターネットに接続し、商品情報を表示するシステムの実験を行なう。RFID読み取り機は試作機段階のためかなり大きい装置となっているが、将来的に携帯電話に読み取り機が内蔵されることをイメージしたサービスだという。これにより、KIOSK端末を導入しにくい小規模な店舗などでも、同様のサービスを実現できるとしている。携帯電話との連携についてはこのほかにも、ペン型のRFID読み取り機でBluetoothを利用して携帯電話と接続し、同様のサービスを提供する実験も行なう。

 このほか、店頭に電子タグの読み取り装置を埋め込んだ「電波ポスター」を設置し、来店ポイントや商品予約などに利用する実験を実施する。また、商品の陳列棚にアンテナを設置し、商品が棚から取り出されたことを検知することで、商品情報や手に取られた回数の集計などを表示する「スマートシェルフ」の検証も行なう。

 実験は栃木県宇都宮市の「新星堂ララスクエア宇都宮店」(2月10日〜14日)と東京都港区の「TSUTAYA新橋店」(2月17日〜21日)で実施した。また、2月23日からは東京都千代田区の「ブックハウス神保町」(3月5日まで)でも実験を行なう。実験の参加者に対して行なったアンケートでは、実験について「便利・楽しい」という回答が47%、「やや便利・楽しい」が44%と、概ね好評な結果となっている。また、「あればぜひ利用したい」「便利・楽しい・好感が持てる」機能としては、電波ポスターによる来店ポイント制度や、KIOSKでの試聴・試読機能を挙げる声が多く寄せられている。


実験に用いられたKIOSK端末。商品のタグを読み取ることで情報を表示する 店員による「手書きポップ」なども情報として表示

携帯電話と接続するRFID読み取り機。試作段階のためかなり大きい 読み取ったタグ情報をもとにインターネットから商品情報を取得する

ペン型のRFID読み取り機。他の機器とはBluetoothで接続する 店頭での予約・来店ポイント付与などに利用する「電波ポスター」

関連情報

URL
  日本レコード協会
  http://www.riaj.or.jp/
  電子タグ利活用・実証実験について
  http://www.riaj.or.jp/release/2006/pr060201_2.html

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CDやDVDにRFIDを貼付する店頭実験〜日本レコード協会などが概要を説明(2005/02/17)


( 三柳英樹 )
2006/02/21 16:36

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