防衛庁は24日、海上自衛隊の護衛艦の情報が含まれる資料がファイル交換ソフト「Winny」を通じて流出した問題について、再発防止に向けた対策に関する検討会を開催するとともに、私有PCによる業務用データ取り扱いへの対策を公表した。
この問題は、海上自衛隊の佐世保基地に配備されている護衛艦「あさゆき」の電信室所属の通信員(曹長)が所有していたと思われるファイルが、同通信員の私用PCがウイルスに感染したことにより、Winnyを通じて流出したというもの。
防衛庁では事件を受けて、秘密保全および情報保証の確保等に関する抜本的な対策の検討を行なうため、「秘密電子計算機情報流出等再発防止に係る抜本的対策に関する検討会」を開催した。検討会は、高木毅防衛庁長官政務官を委員長として、事務次官のほか、官房長、各局長、陸・空・海・統幕等の各機関の長などが委員として参加。24日に第1回の会議を行なった。
また、私有PCによる業務用データ取り扱いへの対策については、データ流出を防止するため緊急の対策として、職務上使用する私用PCについてファイル交換ソフトの削除を確認するとともに、私有PCに保存されている業務用データについて秘密の情報および必要のないデータの削除を実施する。また、現在は許可を得れば職場において私有PCによる秘密の情報の取り扱いが認められているが、これを全面禁止するとしている。
関連情報
■URL
秘密電子計算機情報流出等再発防止に係る抜本的対策に関する検討会について
http://www.jda.go.jp/j/news/2006/02/0224a.htm
海上自衛隊の秘密情報流出事案への対応について
http://www.jda.go.jp/j/news/2006/02/0224.htm
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( 三柳英樹 )
2006/02/27 17:24
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