NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は28日、同社ネットワーク利用者からの迷惑メール発信を規制する対策として、Outbound Port 25 Blockingを6月1日から導入すると発表した。NTTPCの「InfoSphere」およびプライベートブランドサービスなどNTTPCが回線を提供しているISPで、NTT東西のフレッツシリーズで動的IPアドレスのサービスの利用者が対象となる。
Outbound Port 25 Blockingは、メールの送信に用いられるTCP 25番ポートについて、外部への通信を遮断する措置。迷惑メールの多くは、ISPの用意したメールサーバーを用いずに他のメールサーバーを利用して送信しているため、これを防止する措置として導入する。
Outbound Port 25 Blockingが導入されると、ISPのメールサーバーを利用している場合にはこれまでと同様にメールの送信は行なえるが、別に契約しているISPのメールサーバーを使ってメールを送信するといった行為はできなくなる。このため、ISP各社では回避策として、メールの送信にTCP 587番ポートを利用する「Message Submission」の導入を進めている。NTTPCでも、InfoSphereやプライベートブランドサービスで、3月1日からMessage Submissionに対応する。
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■URL
ニュースリリース
http://www.nttpc.co.jp/press/html2005/20060228.html
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( 三柳英樹 )
2006/02/28 18:48
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