全日本空輸は15日、同社大阪乗務センター所属の運行乗務員の自宅PCから、空港施設に入るための暗証番号などが流出していたと発表した。ファイル交換ソフト「Winny」を通じて流出した可能性が高いという。
今回の情報流出は、2005年11月8日に国土交通省から「機密情報が流出している」との連絡を受けて発覚した。乗客や社員らの個人情報は含まれていなかったが、国内29空港の同社施設や搭乗ゲートの暗証番号が流出していた。暗証番号は11月11日までに変更した。その時点ですでに変更されていた12空港を除く、17空港で変更したという。
該当の社員は厳重注意としたほか、11月9日に全社員に対して「Winny等ファイル交換ソフトに関する注意喚起」を通達。1)業務関連情報/会社情報等を自宅PCに保管しない、2)自宅PCでインターネットを利用している場合はウイルス対策ソフトを導入し、常に最新の状態にしておく、3)自宅PCでのWinnyの使用は極力避ける――などの再発防止策を指示した。また、国交省には11月10日に再発防止策を含めて状況を報告している。
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■URL
全日本空輸
http://www.ana.co.jp/
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( 鷹木 創 )
2006/03/15 17:05
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