ぷららネットワークスは16日、ファイル交換ソフト「Winny」による通信を完全規制すると発表した。規制開始は期日が決定次第発表するとしている。
ぷららでは、2003年11月からそれまで上りトラフィックの60~80%を占めていたWinnyや「Win-MX」などのP2Pファイル交換ソフトによる自社ネットワーク内の上りトラフィックの制御を開始。2005年9月には自社ネットワーク内の下りトラフィックに関しても制御を開始していた。
今回、開始するWinnyの完全規制では、他社ISPのユーザーが使用するWinnyとの通信も遮断する。ぷららでは「Antinnyなどのウイルスに感染したPCからWinnyを介した個人情報や機密情報の流出が相次いでいる。こうした社会問題を憂慮すべき事態と捉え、ユーザーが安心して利用できるネットワーク環境を提供することが通信事業者としての責務だ」とWinnyによる通信の完全規制を決定するに至った経緯を語った。
なお、ネットワークの制御などを行なうネットエージェントによれば、3月10日時点で約54万ノードがWinnyネットワークに接続していた。2005年12月時の同社調査では約30万ノードだったが、それより24万台も増加している。ぷららでは「インターネット全体ではWinnyのノードは増えているようだが、Winnyのトラフィック制限以降、ぷららのユーザーではWinnyの使用は減っているようだ」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.plala.or.jp/access/living/releases/nr06_mar/0060316_2.html
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( 鷹木 創 )
2006/03/16 18:43
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