米Microsoftは15日、同社が展開しているWindows Liveサービス全体で音声と動画によるコミュニケーション機能を強化していく計画を明らかにした。
Microsoftは既にMSN Messengerで、PC対PC環境では動画と音声による無料通話を実現している。また、Windows Live Messengerではいくつかの市場でPC対固定電話の有料通話を実現している。特にこうした機能は過去6カ月に非常に大きな成長を見せており、2006年1月には音声通話が合計8億分、ビデオ通話は音声通話以上の成長を遂げて1カ月の間に合計11億分が利用されたという。こうした需要の増加を受けて、MicrosoftはWindows Liveの各種サービスにコミュニケーション機能を追加していく。
今回明らかになったのは、Microsoftが現在開発しているOutlookの後継となる無料メールクライアントの「Windows Live Mail Desktop」ベータ版のアドレス帳の名前を右クリックすることによって、直接PC対PCまたはPC対固定電話の音声通話やビデオ通話をできるようにするというもの。Windows Live Searchには音声機能を追加し、検索結果から直接固定電話に電話できるようにする。さらにWindows Live Messengerの音声通話機能を強化し、PCと接続できる電話機をパートナー企業と開発。PC対PCの無料通話やPC対固定電話の通話機能を既存電話会社からできるようにする計画もある。
Microsoftでは新たに発表したWindows Liveサービスへの機能追加を2006年後半までに実現することを予定している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/mar06/03-15WLVoicePR.mspx
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/03/17 11:52
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