ヤフーは20日、Yahoo!ショッピングなどに関する業務情報がWinnyネットワーク上に流出していたことを明らかにした。同社が法人顧客サポート業務を委託しているネオ・コミュニケーションズ・オムニメディア(以下、ネオコム)の社員の私物PCがウイルスに感染したことが原因。なお、流出した情報には個人ユーザーの情報は含まれていないという。
今回の流出は3月16日にヤフーがネオコムに指摘して発覚した。ネオコムによれば2005年7月、同社の社員が自宅で業務を行なう目的で個人のPCに業務情報を保存。この個人用PCがウイルスに感染し、2005年12月にWinnyネットワーク上に情報が流出した。
流出した情報は、Yahoo!ショッピングのモール出店企業に関する企業情報3,169件分など。2004年4月もしくは12月時点の取り扱い高などの経営情報や担当者氏名、電話番号、メールアドレスを含んでいた。また、氏名、メールアドレスなどを含むヤフーの従業員情報102名分と、同じくネオコムの従業員情報126名分も流出したという。
ネオコムでは従来より、業務情報の持ち出しを禁止する社内規程を制定するとともに情報管理研修を実施していた。「今回の事態を重く受け止め、再度従業員に周知徹底を行なうとともに、インフラ面でも再度情報管理を徹底できる体制づくりを行なう」としている。
一方ヤフーでは、「ネオコムの従業員管理に不備があったことおよび当社の業務情報が業務委託先から流出したことはきわめて遺憾」とし、ネオコムへ厳重注意を行なったという。また、すべての業務委託先の指導管理を徹底して再発防止と情報管理体制を強化するとしている。
関連情報
■URL
ネオコムのニュースリリース
http://www.neocom.jp/20060320.html
Yahoo! JAPAN
http://www.yahoo.co.jp/
関連記事:本誌記事に見る“Winny流出”
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2006/03/10/
■関連記事
・ 愛媛県警の捜査資料Winny流出、個人情報4,400人分が含まれることを確認(2006/03/20)
( 鷹木 創 )
2006/03/22 12:34
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