アンラボは28日、個人向けに無償提供していたウイルス駆除ツール「アンラボ ウィニーワクチン」において、23日に公開したバージョンで、ウイルスだけでなくWinny本体も削除が可能となる機能を誤搭載していたと公表した。
アンラボでは、Winny本体には悪性コードが含まれないため、ウイルスやスパイウェアとしての遮断は行なわないとする方針を発表している。11日から個人向けに無償提供している駆除ツールでも、Winny本体とWinnyを狙ったウイルスの両方を検知するが、削除できるのはウイルスのみとなっていた。
一方、23日にはWinny本体も削除できる機能を搭載した法人向けツール「アンラボ ウィニーシールド」を公開。これに合わせて個人向けの「アンラボ ウィニーワクチン」もバージョンアップを行なったが、この際に誤ってWinny本体の削除機能を搭載してしまったという。
27日に寄せられた利用者からの問い合わせにより、削除機能を誤搭載したことが判明。アンラボでは、経緯を公表するとともに、Winny本体の削除機能を外した新バージョンを公開した。3月23日から28日にかけて「アンラボ ウィニーワクチン」をダウンロードした人に対して、新バージョンを利用するように呼びかけている。なお、この件に対する問い合わせは1件のみだったという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ahnlab.co.jp/news/view.asp?seq=1582&pageNo=1&news_gu=01
アンラボ ウィニーワクチン
http://www.ahnlab.co.jp/download/vdn_view.asp?num=29&pagecnt=1
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( 三柳英樹 )
2006/03/29 11:56
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