2004年度入学試験の受験生1,052人分の個人情報が、ファイル交換ソフト「Winny」のネットワークに流出したことを公表していた北海道武蔵女子短期大学は17日、2003年度および2005年度の入学試験情報22件の流出が新たに判明したことを明らかにした。
これまで同大学では、2004年度に実施した一般入試と推薦入試の受験生のべ1,052人分の情報が流出したと発表。今回新たに、2003年度に資料請求およびキャンパス見学会を申し込んだ学生21人と、2005年度に入学試験出願を提出した学生1人の個人情報の流出が判明した。これらの中には、氏名、住所、電話番号、出身高校などが含まれていた。
今回の流出は、前回の流出と同様で、2006年度から導入する入試情報システムの構築を委託していた業者の社員のPCが、Winnyの“暴露ウイルス”に感染したのが原因。同大学は、ソフト開発のためのサンプルデータとして実際の入試データを社員に提供しており、社員はこれを持ち帰り自宅のPCで作業していた。社員は、作業が終了した後も該当データを削除せずにWinnyを使用していたところ、ウイルスに感染してデータが流出したと見られている。
同大学によれば、2004年度入学試験情報が流出した際、大丸藤井から「流出した情報は他にはない」との報告を受けていた。しかしその後調査を続けた結果、11日に大丸藤井より2003年度および2005年度に実施した入学試験に関する個人情報が流出した可能性があるとの通知を受けたという。
同大学では、16日付で被害に遭った受験生および保護者に謝罪文書を送付するとともに、出身高校に対しても同様の文書を送ったという。なお、今回の流出により、詐欺行為など二次被害を含め不利益が生じた場合は、補償に応じるとしている。
関連情報
■URL
北海道武蔵女子短期大学
http://www.musashi-jc.ac.jp/
大丸藤井
http://www.daimarufujii.co.jp/
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( 増田 覚 )
2006/04/17 19:58
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