18日、PCをデジタル家電として使用するための技術を、米Yahoo!が米Meedioから買収したことが明らかになった。Meedioのサイトで告知されたもので、現時点では詳細は明らかになっていない。
Meedioは、PCを使ってさまざまな家電製品を操作するためのソフトウェアやデータを販売していた。代表的な製品である「Meedio TV」はPCをHDDレコーダとして使用できるようにするもので、EPGから番組を録画したり編集することができた。また、「Meedio Essentials」ではニュース、地図、天気予報、ゲームといった情報を提供するほか、デジカメ画像の整理や編集、PC上の音楽や映画へのアクセスなどの機能を備えている。その上、サードパーティにより開発されたアドオンをインストールすることによって機能を拡張することもできる。
Meedioの告知文によれば、Yahoo!はMeedioのソフトウェア製品を買収したのではなく、Meedioが保有するテクノロジーと知的財産権の「ほとんど」を買収したという。Meedioは「デジタルホーム」を実現するためのソフトウェアやサービスを夢見て創業されたが、最近になり企業としての限界に直面したため、より大きな力を保有するYahoo!に技術を売却することに合意したとの経緯を説明している。なお、この買収により創業者のうち4人がYahoo!のデジタルホーム部門に合流するが、Meedio自身は存続し、今後は創業者2人から名前を採った「PsyKoh LLC」として営業するとしている。
米Yahoo!は1月、同社のビジョンをPCの外の世界に広げる新サービス「Yahoo! Go」として、携帯電話への対応や、HDDレコーダサービスの米TiVoとの提携などを発表している。
関連情報
■URL
Meedioの告知文(英文)
http://www.meedio.com/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/04/19 13:40
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