中国電力とエネルギア・コミュニケーションズ(エネルギアコム)は10日、両社の業務情報を含む情報がWinnyネットワーク上に流出したと発表した。
流出した情報は、中国電力がエネルギアコムに委託した業務関係資料と、流出を起こしたエネルギアコムの社員が受講した社内研修に関する資料など。情報流出の時期は5月2日以降で、機密情報や顧客情報などは含まれていないとしている。
今回の問題は、エネルギアコムの社員が自宅で使用しているPCがウイルスに感染したため、業務情報などの資料が流出したという。同社員は、Winnyがインストールされている自宅の私用PCに業務情報を一時的に保存し、後に業務情報は削除したものの一部に削除漏れがあったため、ウイルス感染により情報が流出したという。
中国電力とエネルギアコムでは再発防止策として、情報流出事案の社内への情報提供、個人所有PC内の業務情報について有無の再確認と削除の再徹底、PC内のWinnyの検索手順と削除手順の社内周知などを実施するとともに、グループ全体で情報管理を徹底させるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.energia.co.jp/press/06/p060510-2.html
中国電力
http://www.energia.co.jp/
エネルギア・コミュニケーションズ
http://www.enecom.co.jp/
関連記事:本誌記事に見る“Winny流出”
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2006/03/10/
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( 三柳英樹 )
2006/05/10 16:26
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