コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は8日、ファイル交換ソフト「Winny」のネットワーク上にある著作権侵害ファイルを検索するツールを試験運用することを明らかにした。ファイル名を入力すると、暗号を解読しながらネットワークを検索し、該当するファイルを保有しているノードのIPアドレスを表示するという。
ACCSによると、このプログラムは米eEye Digital Securiyが開発したもの。すでにeEyeからツールの説明を受けており、「まだ実際に触ってはいないが、機能面はトライするに足りる」(ACCS)と判断。試験運用することを決定した。
eEyeのシニアソフトウェアエンジニアの鵜飼裕司氏は最近、講演会などで、特定ファイルを保有するノードの一覧や特定ノードが保有するファイルの一覧などの情報を見られる「Winnyネットワークの可視化システム」の開発に着手していたことを明らかにしていた。
なお、一部報道によれば、このツールは著作権保護団体に限定して提供されるという。
関連情報
■URL
コンピュータソフトウェア著作権協会
http://www2.accsjp.or.jp/
eEye Digital Securiy(英文)
http://www.eeye.com/
■関連記事
・ WinnyやYouTubeにおける著作権侵害、ACCS久保田専務理事が考える対抗手段(2006/09/06)
・ 新たなシステム脅威の可能性とWinnyの脆弱性~米eEyeの鵜飼氏講演(2006/05/15)
・ 「ウイルスの登場は時間の問題、Winnyの使用は今すぐ中止してほしい」(2006/05/25)
( 永沢 茂 )
2006/06/08 20:54
- ページの先頭へ-
|