スプレッドシートやデータベースといったアプリケーションの良い点を取り混ぜた「DabbleDB」が27日、サービスを正式に公開した。
DabbleDBは、カナダのコンサルティング会社Smallthought Systemsがパートタイムの仕事として開発した、いわゆるWeb2.0サービスだが、今回カナダのベンチャーキャピタルであるVentures WestからシリーズAファイナンスを受け、正式なサービスとしてDabbleDBの開発に専念することになった。
DabbleDBはスプレッドシートのように簡単に扱うことができ、かつカスタムデータベースのようにデータを扱うこともできる。Webアプリケーションであるためブラウザであればどこからでも操作でき、データを共有できるというメリットがある。
DabbleDBはその魅力を伝えるために7分間の英語のデモビデオを公開している。これによると、スプレッドシートで作成したデータをコピー&ペーストでDabbleDBに取り込み、データの種類を日付や時間、住所、氏名、会社名などに分けて理解させた上でデータの表示方法をカレンダー形式に変換する──といったように柔軟にデータを扱うことが可能だ。作成したデータはRSS 2.0フィードやPDFファイルなどの形式でエクスポートすることも可能だ。
これに加えて「DabbleDB Javascript API」も公開した。これを使用するとサーバーサイドプログラミングなしにDabbleDBのデータベースと他のWebサイトとを連携させることができる。例えば、ブログエントリをDabbleDBのデータベースに取り込むためのフォームを作成したり、DabbleDBで作成したデータをわかりやすい仕方で表示するためのアプリケーションを作成するなど、さまざまな使用方法がありそうだ。
DabbleDBの利用料金は、1人で利用するパーソナル版が月額10ドル、5人で使用できるベーシック版が25ドルなど。現在、1カ月無料で使用できるキャンペーンを行なっている。
関連情報
■URL
DabbleDB(英文)
http://dabbledb.com/
Smallthought Systems公式ブログの該当記事(英文)
http://smallthought.com/blog/?p=34
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/06/28 12:26
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