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この1年のネットショッピング回数と1回あたり利用金額:前回、前々回との比較
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主要商品カテゴリー別個別ネットショップのシェア
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富士通総研は、ネットショッピングにおけるユーザー動向を分析した調査レポート「インターネットショッピング2006」を発表した。調査は、ネットショッピングの現状を消費者側の視点から切り取ることを目的としたもので、2001年9月、2004年2月に続き、今回が3回目となる。
調査は、この1年間にネットショッピングを利用した人ことのある男女10歳から69歳までを対象に実施。調査期間は2006年3月16日から28日までで、インターネット調査サービス「iMiネット」を利用して行なわれた。有効回答件数は1,641件。
調査によると、過去1年におけるネットショッピングの平均利用回数は11.4回、平均合計金額は10万3,210円となり、合計金額を回数で割った1回あたりの平均利用金額は9,068円だった。前回、前々回の調査と比べて平均回数は増えたが、平均合計金額は増えておらず、平均利用金額は減少ないしは停滞しているという。
ネットショッピングで買った商品として、最も多かった物は「書籍・雑誌」58.1%で、次に「衣類・靴・バッグ・アクセサリー」47.8%、「音楽CD・ビデオ・DVD」43.4%などが並ぶ。ネットショップを選んだ理由としては、「価格」「品揃え」「限定商品(サイトでしか買えない)」を挙げるユーザーが多かった。
主要商品カテゴリー別個別ネットショップのシェアでは、アマゾンが「書籍・雑誌」44.6%と「音楽CD・ビデオ・DVD」56.5%の2カテゴリーでトップ。またアマゾンは、ユーザーが一番気に入っているネットショップを回答する「ネットショップ人気ランキング」でも1位を獲得している。その理由としては、「品揃えや在庫状況」「送料・配送条件」「価格」などが挙げられている。
個人Webサイトやブログのアフィリエイトを通じて商品を購入した人は、回答者全体の11.2%だった。購入まではいかなくても、リンク先の商品紹介を見た人は44.6%にのぼる。アフィリエイトを通じて商品購入、または商品紹介を閲覧した商品のカテゴリーとしては「書籍・雑誌」50.2%がトップで、「音楽CD・ビデオ・DVD」28.1%、「グルメ食品」23.7%、「衣類・靴・バッグ・アクセサリー」22.8%などが続く。
富士通総研は、「ネットショッピング市場の成長スピードは以前と比べて鈍化しているものの、大手モールへの出店数は増加を続けているため、今後ネットショップ間の競争が激しくなる」と分析。「ネットショップ運営者は、ネットショップが選ばれる理由を知り、利用者の評価を検証するべき」と提言している。
関連情報
■URL
インターネットショッピング2006
http://www.fri.fujitsu.com/cyber/report/shopping2006/
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( 野津 誠 )
2006/07/06 15:41
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