マイクロソフトは12日、7月のセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)7件を公開した。7件の最大深刻度は、4段階中で最も高い“緊急”が5件、2番目に高い“重要”が2件となっている。また、今回の月例パッチでWindows Me/98のサポートは最後となり、今後は修正パッチの提供などは行なわれなくなる。
最大深刻度が緊急となっているパッチのうち、「MS06-037」「MS06-038」「MS06-039」の3件は、はOfficeの脆弱性を修正するもの。いずれも、リモートでコードが実行される危険性があるとしており、6月に公表されたExcelの脆弱性を含む、複数の脆弱性を修正する。
対象となるOffice製品には、Windows版のOffice 2003/XP/2000の他、Mac OS X版の「Office 2004 for Mac」「Office v. X for Mac」も含まれる。また、Officeファイルの閲覧用ソフトとして無償で配布されている「Excel Viewer 2003」「Word Viewer 2003」についても、修正パッチの対象となっている。
最大深刻度が緊急となっているパッチの他の2件は、「MS06-035」がServerサービスの脆弱性に対する修正パッチで、「MS06-036」はDHCPクライアントサービスの脆弱性に対する修正パッチ。どちらもリモートでコードが実行される危険のあるもので、影響を受けるOSはWindows XP/2000およびWindows Server 2003。
このほか、最大深刻度が重要とされている2件は、「MS06-033」がASP.NETの脆弱性により情報漏洩が起こる可能性のある脆弱性を修正するパッチで、影響を受けるOSはWindows XP/2000およびWindows Server 2003。「MS06-034」が、WebサーバーのInternet Information Services(IIS)の脆弱性を修正するパッチで、影響を受けるOSはWindows XP/2000およびWindows Server 2003、影響を受けるコンポーネントはIIS 6.0/5.1/5.0。
関連情報
■URL
2006年7月のセキュリティ情報
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-jul.mspx
MS06-033
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-033.mspx
MS06-034
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-034.mspx
MS06-035
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-035.mspx
MS06-036
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-036.mspx
MS06-037
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-037.mspx
MS06-038
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-038.mspx
MS06-039
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-039.mspx
■関連記事
・ Excelのパッチ未公開の脆弱性、Microsoftがセキュリティアドバイザリを公開(2006/06/20)
・ 「MS06-015」のWindows Me/98用修正パッチは提供無し、サポートも7月で終了(2006/06/12)
( 三柳英樹 )
2006/07/12 11:45
- ページの先頭へ-
|