Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

内閣府、2005年度に事業者が公表した個人情報漏洩は1,556件


 内閣府の国民生活審議会は、2005年度における個人情報保護法の施行状況をとりまとめた。それによれば、同年度に事業者が公表した個人情報漏洩は、合計1,556件に上るという。

 個人情報が漏洩したとされる人数では、500人以下が全体の71.6%(1,114件)で大半を占めた。501~5,000人は14.1%(220件)、5,001~50,000人は10.7%(167件)、50,001人以上は2.4%(37件)、不明は1.2%(18件)だった。漏洩情報の種類については、顧客情報が98.4%(1,531件)を占め、従業員情報が3.3%(51件)で続いた。

 漏洩した原因で最も多かったのは、従業者の「不注意」の76.1%(1,184件)。第三者が「意図的」に漏洩したケースも15.1%(235件)に上った。なお、漏洩した情報に対する暗号化や、紛失したPCへのパスワードによるアクセス制限などの保護措置を講じていたのは11.8%(122件)にとどまった。

 また、事業者に対する主務大臣の権限行使は「報告の徴収」が50件、「勧告」が1件実施された。「勧告」は金融庁長官が、個人情報約124万件が記録されたCD-ROMを紛失したみちのく銀行に対して行なったもの。


関連情報

URL
  平成17年度個人情報の保護に関する法律施行状況の概要(PDF)
  http://www5.cao.go.jp/seikatsu/shingikai/kojin/20th/20060630kojin6.pdf

関連記事
金融庁、顧客情報紛失のみちのく銀行に是正勧告~個人情報保護法で初の勧告(2005/05/20)


( 増田 覚 )
2006/07/14 14:23

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.