ソフトバンクBBは14日、総務省関東総合通信局から実験用高速電力線搬送通信(高速PLC)設備の設置許可を取得し、同日から10月31日まで同社本社内で実証実験を実施すると発表した。
高速PLCは、2~30MHzの高周波帯域を使用し、最大200Mbps級のインターネット通信を電源コンセントを介して実現する技術。ソフトバンクBBでは、従来から高速PLCの調査・研究を進めており、実用化された際には「ソフトバンクグループが目指す『ユビキタス社会』の実現に一歩近づくと考えられる」としている。
一方、高速PLCでは電力線を流れる高周波電流によって、アマチュア無線通信や短波放送に影響を与えるノイズが発生する恐れがある。このことから、今回同社が行なう実証実験では、電力線からの放射ノイズを低減するコイルを組み込んだ装置の低減効果と、電力線に導電性テープを被覆することによるノイズの低減効果を確認していく。同社では、実験を通じて有効性が確認できた低減技術の実用性と利便性を高め、より快適なブロードバンド環境の構築を目指す考えだという。
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■URL
ニュースリリース
https://www.softbankbb.co.jp/press/2006/p0714.html
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( 村松健至 )
2006/07/14 18:48
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