NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が運営する公衆無線LANサービス「HOTSPOT」は、8月28日よりIEEE 802.11aの新チャネル(W52)へ本格移行すると発表した。
HOTSPOTはサービス開始当初以来、5.2GHz帯のIEEE 802.11aと2.4GHz帯のIEEE 802.11bに対応しているが、これまでIEEE 802.11aは日本国内において「J52」と呼ばれる独自のチャネル幅で運用されていた。総務省では、電波開放政策の一環として世界と同じチャネル幅の「W52」への移行するほか、5.3GHz帯を利用する「W53」を新たに追加する方針を2005年5月に示しており、この方針以降に発売されるIEEE 802.11a対応製品は新チャネルに対応している。
HOTSPOTでも2005年7月にIEEE 802.11a新チャネルへの移行方針を示しており、2006年7月には新チャネル対応のアクセスポイントを試験的に導入済み。8月28日以降は新チャネルへ本格移行し、新規アクセスポイントはすべて新チャネルに対応したものが設置される。また、既存のエリアに関しても利用状況を踏まえた上で新チャネルへの移行を進めていく。
本格移行に先行し、7月26日より新チャネル対応の試験サービスエリアも追加された。横浜テクノタワーホテルファミール 2Fフロントロビーが対象で、新チャネル対応のIEEE 802.11aに加えてIEEE 802.11b/gでも接続できる。なお、J52対応の製品を新チャネルで利用する場合はファームウェアのアップデートなどが必要になる。
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■URL
ニュースリリース
http://www.hotspot.ne.jp/news/hotspotnews/2006/060726.html
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( 甲斐祐樹 )
2006/07/26 20:30
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