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IE7日本語版の自動更新による配布は、正式版リリースから半年後となる
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マイクロソフトは27日、Internet Explorer 7(IE7)の日本語版についてもWindowsの自動更新で配布し、配布時期についてはIE7のリリースから6カ月後になることを明らかにした。
Windows XP SP2用のIE7は2006年第4四半期(10月~12月)に最終バージョンがリリースされる予定で、リリース後はWindowsの自動更新機能によりユーザーに配布することが米MicrosoftのIE公式ブログで明らかにされている。自動更新により配布されるIE7のファイルサイズは12MB程度の見通しだという。
IE公式ブログでは、自動更新による配布のタイミングは「リリース後まもなく」とされているが、日本語版については自動更新による配布はリリースから6カ月後になるという。これは日本語版のみの対応で、日本語版以外の各国語版はリリース後の早いタイミングで自動更新の対象になる予定だとしている。
マイクロソフトのWindows本部シニアプロダクトマネージャの伊藤哲志氏はこの対応について、「日本では特に企業から、こうした大きな変更を伴う自動更新については猶予期間を設けて欲しいという声が多いため」と説明する。これは、Windows XP SP2が自動更新により適用されるようになった際に、日本の企業から多く寄せられた意見を参考にしたもので、日本独自の対応として自動更新のタイミングを6カ月間遅らせることにしたという。
伊藤氏は、IE7の正式版リリースは2006年末頃の予定で、自動更新による適用はさらに半年後となることから、IE7の自動適用までには約1年間の期間があるとして、企業ユーザーなどに対してIE7にどのように対応するかについて、この期間を利用して検討して欲しいとした。また、今後の予定については、IE7のRC1(最終リリース候補)が正式版の前にリリースされる予定だとした。
マイクロソフトでは、フィッシング詐欺対策などの機能を強化したIE7への移行を推奨していくとして、特にセキュリティ対策が遅れがちな家庭ユーザーに移行を促すために、自動更新によるIE7の配布を決定した。一方では、互換性の問題などからIE7への移行を望まない企業などもあることから、IE7の自動更新を望まないユーザーに対する配慮として、自動更新の場合にもIE7をインストールするかを事前にユーザーに尋ねる形となる。この際に「インストールしない」を選ぶと、その後の自動更新やWindows UpdateでIE7のインストールを要求されることは無くなるとしている。
また、IE7の導入を望まない企業などに対するツールとして、「Blocker Toolkit」の配布を開始。このツールをインストールすることで、自動更新やWindows UpdateによってIE7のインストールが要求されることは無くなる。また、IE7はコントロールパネルの「プログラムの追加と削除」からアンインストールが可能で、いつでもIE6に戻すことも可能だとしている。
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IE7の提供スケジュール。リリース予定は2006年末
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IE7のインストール通知の画面(英語版、予定)。「インストールしない」を選ぶと、再度インストールを要求されることは無いという
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関連情報
■URL
IE公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.msdn.com/ie/archive/2006/07/26/678149.aspx
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・ IE7は優先度の高い自動更新で配布(2006/07/27)
( 三柳英樹 )
2006/07/27 17:02
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