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IIJの第1四半期決算、ダイヤルアップ売上が前年同期比13.1%減


 インターネットイニシアティブ(IIJ)は9日、2007年3月期第1四半期(2006年4月~6月)の連結決算を発表した。売上高は124億3,700万円(前年同期比25.9%増)、営業利益は5億5,900万円(同126.6%増)、当期純利益は7億3,400万円(同17.8%増)だった。季節要因により最も弱含みする四半期にもかかわらず、システムインテグレーションやアウトソーシングサービスの売上増加などにより、前年同期比で大幅な増収・増益による好調なスタートを切ったとしている。

 事業別の売上高は、インターネット接続および付加価値サービスが58億6,400万円(前年同期比1.7%増)、システムインテグレーションが60億3,200万円(同57.1%増)、機器販売が5億4,100万円(同98.1%増)となっている。

 インターネット接続および付加価値サービスの内訳は、専用線サービスの売上が26億1,600万円(前年同期比4.8%減)、ダイヤルアップ接続サービスが6億700万円(同13.1%減)、付加価値サービスが17億4,100万円(同25.5%増)、その他が9億円(同3.6%減)。

 専用線は、多拠点接続や広帯域IPサービスの受注が好調で、前四半期比では0.5%の増収だったが、前年同期比では、関連会社だったアジア・インターネット・ホールディングの合併に伴うバックボーン相互接続の売上減少(2億3,400万円)により減収となっている。ダイヤルアップは、今四半期はOEMの大口提供先の一部がサービスを停止したことや、IIJ4Uなどの個人向けサービスの売上が減少したことで前年同期比13.1%の大減少となった。すでにダイヤルアップ売上は減少傾向に入っているが、その減少幅も拡大してきている。

 なお、インターネット接続サービスの契約数は、専用線が1万5,354回線(前年同期比3,038回線増)、ダイヤルアップが59万6,628回線(同8万579回線減)。契約総帯域は225.4Gbps(同84.5Gbps増)となっている。

 通期の業績見通しは、売上高が550億円(前年度比10.4%増)、営業利益が32億円(同32.7%増)、当期純利益が50億円(同5.2%増)としている。


関連情報

URL
  決算関連情報
  http://www.iij.ad.jp/IR/financial.html

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( 永沢 茂 )
2006/08/09 20:18

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