マイクロソフトは15日、修正パッチ「MS06-049」の適用後にファイルが破損する場合がある不具合について、問題を解消するパッチ(ホットフィックス)の提供を開始した。現時点では、マイクロソフトのサポートサービスに問い合わせたユーザーのみにパッチを提供する。
8月9日に公開されたWindows 2000用の修正パッチ「MS06-049」は、Windowsカーネルの脆弱性により特権が昇格される問題を修正する。しかし、MS06-049を適用すると、NTFS圧縮を利用しているPCの場合にはファイルが破損する可能性があることが判明。9月14日にはマイクロソフトからこの情報が公開され、回避策としてはNTFS圧縮を無効にすることが挙げられていた。
マイクロソフトでは、この問題を解消するためのホットフィックスが用意できたとして、サポートサービスに問い合わせのあったユーザーのみに提供するとしている。現時点では、ホットフィックスは問題が発生したシステムのみに適用することを推奨しており、それ以外の場合には今後公開される予定のMS06-049の再修正版を適用してほしいとしている。
関連情報
■URL
MS06-049の不具合に関する技術情報
http://support.microsoft.com/kb/925308/
■関連記事
・ 8月の月例パッチ「MS06-049」に不具合、適用後にファイル破損の可能性(2006/09/14)
・ 9月のマイクロソフトセキュリティ更新を確認する(2006/09/14)
( 三柳英樹 )
2006/09/19 15:47
- ページの先頭へ-
|