学習塾を運営する埼玉県の国大セミナーは25日、同社元社員の私物PCから生徒の名簿など3,617件がP2Pファイル共有ソフト「Winny」のネットワーク上に流出したことを明らかにした。生徒の偏差値や、講習費の未払いリストなども含まれていたという。
流出したのは、2004年および2005年に国大セミナーを卒業した生徒2,188人の氏名、生年月日、住所のほか、2005年に中学3年生だった502人の氏名と偏差値、2005年における夏期講習会費用の未払いリスト300人分など。そのほか、2004年12月から2005年3月までに勤務していた校舎別講師名簿500人分なども流出した。
国大セミナーによれば、元社員は在職中にこれらの個人情報を私物PCに保存していたところ、7月19日にWinnyの“暴露ウイルス”に感染して情報が流出したという。元職員は、2005年2月に退職していた。現在のところ、流出した個人情報が第三者によって不正使用された事実は確認されていないという。
今回の流出を受けた国大セミナーは7月と8月に、該当する生徒にお詫びと事情説明を実施。同セミナーでは、個人情報にアクセスできる権限者を2人に制限したほか、今後はPC上の操作をログに残す監視を強化するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.kokudai.com/owabi/owabi/index.html
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( 増田 覚 )
2006/09/26 14:49
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