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ウイルス感染ソフトの公開でベクターが謝罪

ダウンロードしたユーザーへの補償は「検討していない」

 ベクターは2日、同社が運営するソフトウェアのダウンロードサイト「Vector」でウイルスに感染したソフトウェアが公開されていたことを受けて謝罪した。Vectorでは9月27日1時から13時30分にかけて、ウイルスに感染した3,986タイトルが公開され、うち807タイトルが合計7,837回ダウンロードされていた。

 ベクターでは、過去にもウイルスに感染したソフトウェア1タイトルを公開し、数十回ダウンロードされるという事故が発生していた。同社では、作者から寄せられたソフトウェアを公開する前にウイルスチェックを実施しているが、その時の事故では、ソフトウェア作者からベクターに送られてきたソフトウェアが元々ウイルスに感染しており、ベクター社内で使用していたウイルス対策ソフトではそのウイルスを検出できなかったことが原因だという。

 これに対して今回の事故は、公開したソフトウェアが元々ウイルスに感染していたわけではない。感染元は調査中だが、「ベクター社内でウイルス感染が発生・拡大し、本来ウイルスに感染していなかった多数のソフトに感染を広げたという点で、過去のウイルス事故と根本的に異なる」として謝罪。同社としては過去最大のウイルス事故になったとして、徹底的な事故原因の究明を図り、事故の詳細が明らかになった時点で、改めて報告する考えを明らかにした。

 なお、ウイルスに感染したソフトウェアをダウンロードしたユーザーから、ウイルスに感染したという報告は2日時点では受けていないという。また、該当ユーザーに対する補償は現時点では検討していないとしている。
[お詫びと訂正]

 記事初出時、ウイルスに感染したソフトウェアを3,179タイトルとしていましたが、正しくは3,986タイトルです。お詫びして訂正いたします。


関連情報

URL
  弊社サイトのウイルス感染に関するお詫びとご説明
  http://www.vector.co.jp/info/060927_system_maint.html

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( 増田 覚 )
2006/10/03 14:31

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