ウェブルート・ソフトウェアは4日、9月に日本で最も多く検出されたスパイウェアのランキングを発表した。トロイの木馬では、動画のコーデックとして配布される「Trojan Downloader-Zlob」がトップだった。
調査は、同社が無償提供しているスパイウェア検索ツール「Spy Audit」を利用して集めたデータをもとにしたもの。「アドウェア」「トロイの木馬」「システムモニタ」の3つのカテゴリに分類してランキングをとりまとめている。
なお、これまでアドウェアで上位を占めていた偽セキュリティ対策ソフトの「WinAntiVirusPro」と「WinAntiSpyware」は、カテゴリから外した。理由としては、両者が削除するためのアンインストーラを提供していることと、個人情報の送信などスパイウェアとしての機能が確認されていないためだという。
偽セキュリティ対策ソフトでは、日本語のインターフェイスを持つ「SystemDoctor 2006」が発見されている。偽セキュリティ対策ソフトについてウェブルート・ソフトウェアは、現時点ではセキュリティ対策ソフトとしての機能には疑問があるとしており、「インストールについては慎重な判断が必要」と呼びかけている。
アドウェアは、PC上に広告を表示する「EasySearchBar」が1位、広告をダウンロードして表示する「GAIN」が2位、広告を表示するInternet Explorerのツールバー「Locators Toolbar」が3位だった。
トロイの木馬では、動画コーデックとして配布され、PC上にマルウェアをダウンロードする「Trojan Downloader-Zlob」がトップ。2位は、アダルトサイトへの登録料金を請求する“ワンクリウェア”として知られる「Trojan Clicker Hachilem」だった。
ユーザーのキー入力や操作を監視するシステムモニタについては、Web上の活動を追跡する監視プログラム「ICUSurf」が最多。以下は、PC上のすべての活動を追跡する監視プログラム「Sword Keylogger」、パスワードを取得する「Captain Mnemo」と続いた。
関連情報
■URL
ウェブルート・ソフトウェア
http://www.webroot.com/jp/
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( 増田 覚 )
2006/10/04 12:24
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