米Googleは18日、広告主のコンバージョンレートを向上させるためのWebマスター支援ツール「Google Website Optimizer」のベータ版を公開したと発表した。Google AdWords広告主に無料で提供されるが、今回は限定的なベータテスト中であるため、限られた人数しか参加することができない。
一般的に、広告主がAdWords広告を出稿すると、ユーザーはその広告をクリックして広告主のページ(例えばオンラインショッピングサイト)にたどり着くことになる。このページのことをランディングページと呼んでいる。Google Website Optimizerは、ランディングページを改良するのを支援し、最終的にショッピングカート利用率を上げる、サイトの登録会員数を増やすなど、いわゆるコンバージョンレートを向上させることを目的としている。
通常ショッピングサイトなどで商品のキャッチコピー、商品画像、商品説明文などを変更すると売上に変化が現われることが知られている。しかし、どのような文章や画像を掲載すればコンバージョンレートが最大に向上するかは、実際に実行するまではわからない。Google Website Optimizerはこの作業を支援するために、事前に候補となる文章や画像を登録しておくだけで、最適化実験をWebサイト上で行なえるようにする。最終的には、それぞれの文章と画像の組み合わせでコンバージョンレートがどれくらい上昇あるいは低下したかをグラフと数値レポートで表示してくれる。
一連の作業はGoogle Website Optimizerのサイト上で行なうことができ、最終的にGoogle Website Optimizerが書き出したJavaScriptのコードを自分のサイトに貼り付けるだけで始めるられる。そのためプロのコンサルタントやエンジニアの手を借りなくても自分の手で実験できるという簡便さがある。
Google Website Optimizerは現在英語でのみ提供されており、近々他の言語でも提供開始することが明らかになっている。
関連情報
■URL
Google Website Optimizer(英文)
http://services.google.com/websiteoptimizer/
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/press/annc/websiteoptimizer.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/10/19 12:21
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