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PC用美少女ゲームのダウンロード販売が急増、警察庁の研究会で報告


 コンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)に加盟するソフトメーカーが2006年度上半期(4〜9月)にダウンロード販売した美少女ゲーム(成人向けPCゲーム)は16万7,829本で、前年の2倍近いペースであることがわかった。警察庁が10月20日に開催した「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」の第6回会合で、ソフ倫が業界の概要を報告した。

 ソフ倫は、PC用ゲームソフトを対象とした審査機関。現在、アニメ系ソフトメーカーが224社、DVD Videoを主とする実写系ソフトメーカーが33社の計257社が加盟している。ソフ倫によれば、特にアニメ系では、企業に関しては組織率が高く、タイトル数の95%程度はソフ倫で審査しているという。

 同研究会でソフ倫が説明した資料によると、成人向けPCゲームのパッケージ販売本数は2002年度の1,050万4,300本をピークに、2003年度は947万7,200本、2004年度は787万1,500本と減少。以降は2005年度が800万7,400本、2006年度が上半期だけで329万2,700本と、ほぼ横ばいで推移している。なお、2006年度上半期の販売本数の内訳は、アニメ系が227万7,600本、実写系が101万5,100本。

 ソフ倫によれば、「パッケージは少し減退しているが、インターネットのダウンロードはかなりの数字で伸びている」という。2004年度のダウンロード販売数は2万345本だったが、2005年度は17万5,420本、2006年度は上半期だけで16万7,829本と前年1年間の販売数にほぼ並んだ。

 ソフ倫は同研究会において、成人向けPCゲームのダウンロード販売で年齢確認の強化のために取り入れている制度についても説明した。「インターネットというとだいたい、18歳以上か未満かイエスかノーで自己申告するだけでアクセスでき、ダウンロードできる仕組みがすべてだったが、これでは風営法に違反しているのではないかとして、ソフ倫が審査したソフトについては、ソフ倫が認定したところだけがダウンロード販売できる『賛助会員制度』を2004年度に作った」という。

 賛助会員は現在、インターネットのダウロード販売で26社、携帯電話で5社あり、ベクターなどがこれに含まれる。年齢確認に加えて決済方法や会員制のあり方なども含めてソフ倫で規定しているほか、ダウンロード販売するソフトにはソフ倫のマークや審査受理番号を掲示することも義務化。さらに、携帯サイトにおいてはデモ画面でさえも子供に閲覧させることを禁じているという。

 なお、ソフ倫に加盟する257社以外に、別の審査団体に加盟する会社が11社あるほか、ソフトや雑誌などを制作している同人系サークルが少なくとも1万1,000サークルあるという。これらの会社・サークルが提供しているソフトの数は今回報告されたデータには含まれないが、ソフ倫が9〜10月時点で調査したところによると、店頭販売されている同人系の無審査タイトルを約600タイトル確認しており、タイトル数でいえばソフ倫で審査しているタイトルよりも多いと見ている。ソフ倫で審査して販売されたタイトル数は、2006年度上半期で810タイトルだった。


関連情報

URL
  コンピュータソフトウェア倫理機構
  http://www.sofurin.org/
  バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会
  http://www.npa.go.jp/safetylife/syonen29/Virtual.htm
  美少女ゲーム(成人向けPCゲームソフト)業界の概要(PDF)
  http://www.npa.go.jp/safetylife/syonen29/6-siryou4.pdf

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( 増田 覚 )
2006/11/14 16:41

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