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通知画面
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ウェザーニューズは16日、インターネットを介して「緊急地震速報」をPCに配信する法人向けサービス「The Last 10-Second」を開始した。ユーザーのいる地域が実際に揺れる数秒~数十秒前に、到達時間と震度を予測して知らせる。料金は初期費用なし、年額15,000円。2007年1月末までは試用期間として無料で提供する。
地震の揺れには、伝達速度が速い初期微動と、伝達速度は遅いが揺れが大きい主要動がある。緊急地震速報は、震源地に近い観測計でとらえた初期微動のデータを解析し、震源地やマグニチュードを推定。これをもとに、各地での主要動の到達時間や震度を予測して配信するものだ。8月1日から対象を限定した先行利用が行なわれ、気象庁からデータ配信が行なわれている。しかし、ウェザーニューズによれば、3カ月を経た現在でも利用は230社程度にとどまっているという。
The Last 10-Secondでは、緊急地震速報が来春から一般・個人にも提供されることも視野に、専用回線や専用機器を使わず、インターネット回線とWindows PCの環境で利用できるようにした。専用アプリケーションをインストールした後、現在位置などを設定しておけば、地震発生時に緊急地震速報が発せられると、デスクトップに警告画面が警告音とともに表示される、携帯電話宛にメールで通知することも可能だ。さらにその後は、各地の詳細な地震情報も確認できる。
このほか、想定されている約200ケースの地震をもとにした訓練モードも備える。到達時間や震度がシミュレーションされており、ユーザーの地域で発生する可能性がある地震について訓練が行なえるとしている。
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サービス提供の流れ
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関連情報
■URL
The Last 10-Second
http://weathernews.com/jp/c/lst10s/
ニュースリリース
http://weathernews.com/jp/c/press/2006/061116.html
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( 永沢 茂 )
2006/11/16 15:21
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