ぷららネットワークスなどのIP電話サービスを提供する一部事業者は1日、「ユニバーサルサービス制度」の開始に合わせて、IP電話サービスを契約するユーザーを対象に「ユニバーサルサービス料金」の負担を求めていくと発表した。
ユニバーサルサービスは、電気通信事業法で「あまねく日本全国で提供が確保されるべき」と規定されているサービスで、NTT東日本よびNTT西日本が提供する加入電話や公衆電話、緊急通報が該当する。従来、NTT東西がユニバーサルサービスの維持するための費用を負担していた。
しかし、携帯電話やIP電話の普及による固定電話の減少などの要因から、固定/携帯/PHS/IP電話サービスを提供する事業者が応分の費用を負担するユニバーサルサービス制度の導入が決定。当初のユニバーサル料金は1番号あたり月額7.35円となり、半年ごとに改定される予定。
IP電話サービスを提供する事業者のうち、NTT東西、ぷららネットワークス、NTTコミュニケーションズ、NTT-MEが12月1日付けで、各サービス契約者に対して同料金の負担を2007年2月利用分から求めると発表。また、KDDIとソフトバンクテレコム、BBテクノロジーも2007年1月利用分から請求すると11月に発表している。
なお、負担金の対象事業者は、電気通信役務の売上高が10億円超の電気通信事業者で、総務大臣から指定を受けた電気通信番号を最終利用者に付与している事業者。IP電話を含めた電話サービスを提供する事業者では、フュージョン・コミュニケーションズやケイ・オプティコムなどが該当し、ユニバーサル料金に関する発表が追ってあると見られる。
関連情報
■URL
社団法人電気通信事業者協会 ユニバーサルサービス支援業務
http://www.tca.or.jp/universalservice/
NTT東日本 ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0612/061201a.html
NTT西日本 ニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0612/061201a.html
NTTコミュニケーションズ ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2006NEWS/0012/1201.html
NTT-ME ニュースリリース
http://www.ntt-me.co.jp/news/news2006/nws061201.htm
ぷららネットワークス ニュースリリース
http://www.plala.or.jp/corporate/news_releases/nr06_dec/0061201.html
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( 村松健至 )
2006/12/01 19:21
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