ネットワークリスクマネジメント協会(NRA)は、「2006セキュリティ十大ニュース」を発表した。2006年は、例年に比べて情報漏洩事件が目立ったほか、通信関係のトラブルも話題となった。
セキュリティ十大ニュースは、NRAのセキュリティ啓発活動の一環として2001年から毎年末に発表しているもの。その年に発生したセキュリティ関連事象の中から、社会に与えた影響の大きさやマスコミ等で取り上げられた頻度などを基準に、NRA会員企業の有志が選定委員となって選んでいる。
2006年は、Winny経由の情報漏洩事件が2005年の10位から1位になっているほか、航空自衛隊員のPCから機密情報流失(5位)、米国でも大規模な個人情報漏洩(9位)など、情報漏洩関連のニュースが目立つ。以前の十大ニュースにないものとしては、ソフトバンクモバイルのMNP受付停止(7位)やNTT東西のひかり電話障害(8位)といった通信関係のトラブルが挙げられる。
なお、NRAが選んだ十大ニュースは以下の通り。
1位 Winny経由の情報漏洩事件多発(3月15日)
2位 J-SOX 内部統制実施基準案 発表される(11月21日)
3位 MSの狙われた第2火曜日(8月2日)
4位 個人情報保護法に過剰反応(11月24日)
5位 航空自衛隊員個人PCから機密情報流失(11月30日)
6位 増え続けるスパムメール(11月7日)
7位 SoftBank Mobile MNPの受付で基本的なIT障害(10月28日)
8位 NTT東西 ひかり電話が長時間トラブル(9月19日)
9位 米国でも大規模な重要個人情報の漏洩(5月22日)
10位 政府「情報セキュリティの日」を2月2日と制定(10月25日)
関連情報
■URL
ネットワークリスクマネジメント協会
http://www.nra-npo.jp/
■関連記事
・ NRA、2004年の「セキュリティ十大ニュース」を発表(2004/12/27)
・ NRA、「2003セキュリティ十大ニュース」を発表(2003/12/24)
( 野津 誠 )
2006/12/13 16:15
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